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ス達が知る由もない。
 ゼルドスは続けた。

「ヴァルサスの技術は大したもんだ。だが技術だけなら、きちんとした騎士剣を覚えた奴にはかなわんだろう。体も人にしては非常に強いが、やはり俺達獣人には及ばない。それでもなお、単騎でグルーザルドの大軍の中に飛び込んで、一人で獣将6人を蹴散らし、そしてドライアンと一騎打ちをして引き分けた。それはなぜか」
「その噂、マジだったのかよ」
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「なぜなんです?」

 リサはゼルドスの意図がわからず聞いた。今のように切羽詰った状況で語るべきことには聞こえなかったからだ。だがゼルドスにとっては違ったようだ。

「心が違う。あいつの心に諦めの二文字はない。どれほど相手が強大だろうと、戦うと決めたらそれ以外のことは全てあいつの心から消え去る。打たれようが何をされようが関係ない。倒すと決めたら、必ず倒す、完全なる戦いの化身となる。そういう男だ、あいつは」
「ですが人にはできることとできないことが」
「それを全部やっちまうからヴァルサスなんだよ、あいつは。まあなんだか理論が破綻している気もするが、無茶をやり通しちまう。いい意味でも悪い意味でも。それが人間って種族じゃねぇのかい?」

 ゼルドスが語る中、ドラグレオの一撃がヴァルサスの腹に命中した。マンイーターの巨体をはねのけた力である。いかにヴァルサスが鎧を着ているからといえど、耐えられる衝撃ではない。
 だがヴァルサスは腹に受けた衝撃にも関わらず、それ以上の力でもってドラグレオに反撃した。その一撃はドラグレオにとっても意外だったのか、防御もなにもなくヴァルサスの剣を受けることとなった。顔面から唐竹割にされ、さすがのドラグレオもついにその動きを止めた。
 だが頭を割られてもなお死ぬことはないのか、ドラグレオはその場で痙攣を起こしながらもまだ回復しようとしていた。大してヴァルサスはさも当然そうに剣を収め、仲間の方を振り向いた。戦いに勝って剣を収めるその仕草が、なんとも自然で似合っていた。

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「これで十分か?」
「なんて奴だ、本当にやっちまいやがった」
「人間がファランクス以上の戦闘力を誇るとでも? ありえません」
「よかろう。こちらも仕上げに入る」

 信じられない光景を目にした人間達が口々に何らかの感想を漏らす中、ヴァルサスがライフレスに声をかけると、ライフレスは詠唱の声を一層張り上げた。ライフレスの周囲には炎の獣が舞い遊び、まるで?炎獣の狂想曲?の発動時に似ているとアルフィリースはふと思った。だがこれだけの数の炎の精霊を操作下におくのは、炎獣の狂想曲では不可能のはずだった。

【――贄を喰らいし精霊よ。満たされぬ御霊を集いて満たせ。満たして始まりの火と成れ。始まりの火は――】

 ライフレスの詠唱と共に、炎の精霊たちはライフレスに差し出された両掌一点に集約されていった。まるで集まる事で空の器を満たすように、喜びながら集まっているように見えなくもない。そして炎の精霊達が集まった時、ライフレスの手のひらには子供の頭ほどの光り輝く球体ができていた。強く光り輝くその球体を見て、アルフィリースに口から自然と出た言葉がある。

「太陽――あれは太陽だわ」
「太陽? 太陽って、空にあるアレか?」
「そんなバカな、人が太陽を作り出すなんてできるはずがありません」
「人が太陽を作り出すことができたなら、この世の中の理そのものが変わってしまいます。それだけはあってはならないこ
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