ID-ANsのあっこです。
遠い昔、色々あって音楽事務所を辞めて、
またフリーで音楽活動しないといけなかった頃。
落ち込んでないでお茶でも飲みに行こう!と、
音楽仲間が街へ連れ出してくれまして。
実際、辞めて二日経って、
ダラダラしてる場合じゃない!バイト探そう!と、
心の中では焦ってたんですけどね。
以前一度入ったことのあるパブレストランへと向かいました。
そこ、以前来た時と店の様子が変わっていて、
そこは若者の街として有名でしかも駅前なのに、
昼間超穴場の静かな喫茶店状態と化してました。
そして、そこで私はバイトしない?とスカウトされた(笑)
生活かかってるもんだから、
ちょっと偉そうに時給とか交渉したりして。
で、バイトやることになっちゃったんだけど、
そこで知り合ったママ。
もう最高のママ。
あそこで出会わなかったら、
私はもう人間不信で引きこもりになってたようが気がします。
若い頃とあるファッションでブームを巻き起された方で、
実はすんごいバリバリ実業家さんのママ。
週末はパートナーさんと素敵な別荘での暮らし。
平日は店のためにマンション借りて単身赴任生活していたママ。
既に悠々自適な生活ができるのに、
客入りの悪いお店を立て直すのに興味持っちゃった〜ってことで、
頑張り始めたところだったとか。
接客でお客さんとお酒をガンガン飲んでも、
料理はするし、しかも味は申し分なくて、
パーティーするリピーターがどんどん増えて行った。
あんなパワフルな還暦女性見たことなかったんですよ。
しばらくしたら急激に店が忙しくなったんだから本当にヤル人でした。
そのママが、
週末招待を受けて韓国までカジノに何度か行ってました。
で、ママは絶対に負けて帰ってこない。
必ず大勝して、それを山ほどのお土産に替えて戻ってくる。
「あ〜きちゃん、お土産〜〜!」と、
この色気も物欲もない私にいいものばかりくださるんですよ(笑)
その笑顔がまた超〜ビクトリースマイル!
屈託ないんですよ、もう可愛いったらありゃしない。
その中の一つにマフラーがあります。
そのマフラーを実は久しぶりにクローゼットから出して来て使ってます。
去年の秋頃から。
ママはいつだって陽気で前向き。
そして誰にだって平等でフレンドリー。
そして、若者の気持ちも大事に扱ってくれる方でした。
私なんて日々苦しい生活してるんだけど、
ママと一緒にまかないご飯が食べたくて、
時々ウチの近くにある油が許せる、
100円しない評判のコロッケを買ってきてたんです。
ママは、
「ここの油、いいの使ってる。美味しいよね!」と、
本当に嬉しそうに感謝して食べてくれた。
「ママ、ごめんね、あんな高いお土産買ってきてくれても、
私こんなのでしかお礼ができないんだよね」
そう言って謝ると、
「あのね、あきちゃん。
若い人はそんなにお金持ってないでしょ。
若い人には若い人なりのお金の感覚があるの。
で、若い人が精一杯の優しさでそれを私にくれるのなら、
私はそれを10倍で返したいと思ってるの。
でもそれで同等なのよ、それでいいじゃない。
あきちゃんが買ってきてくれたことが嬉しいの。
このコロッケ本当に美味しいし」
もう嬉しくて泣きそうだったけど、必死でまかないを食べた。
この人の器はどんな大きさなんだ、宇宙規模だな...と思いましたよ。
歳をとって自ずと備わってきた力、人生観、ゆとり。
それを持ち得たからって驕ってはならないんだなってことも、
ママから沢山教わりましたね。
やるときゃビシッと覚悟決めて頑張って、
後悔ないほど全力を尽くして、
良き仲間とは対等に、そして豪快に日々を楽しむ。
そう、いつだって自分らしく。
そうしていくうちに自ずと道は拓けて行くものなのよ...と、
マフラーしてると、不思議とそんなことを思うのです。
今年は超寒いので、マフラー大活躍です。
よーし、頑張らなくっちゃな。
★ID-ANs HP★
★ID-ANs twitter★
https://twitter.com/team_IDANs
★Akko HP★
http://akkohashimoto.wixsite.com/akko-hashimoto
★Akko twitter★
https://twitter.com/Wagamama_008