ほろり

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思ったこと、感じたこと、無くさないように、
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自己満と塊w

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DMP舞台企画さん「リチャード!!!」観劇して参りました!







リチャードの第一声、出だしの音響と照明、更には1枚の絵画のようなワンカットに、まず心を掴まれる。出演者みなさんの力に呑まれ、衣装や、薔薇と照明が作り出す雰囲気もとても臨場感があり大好きでした。

 表現力の嵐にひたすら圧倒されました。役者さんの力が凄まじいのに、その圧が全然苦しくなくて、表現にただ感動するシーンばかり。物語もわかりやすい上に、一切置いていかれずに最後まで見届けることが出来ました。 

 何度でもあの30年を体験したいです。 

前回のシーザーも好きだったので台本も買ってしまいました。 









 衣装はヨーク側、ランカスター側とで薔薇の赤白のバランスが考えられていて、勢力がわかりやすい。使われているヨーク公の緑のマントやランカスターの赤のレース、エリザベスのスカートの色とか、ひとつひとつが絶妙な色合いと生地で作品を彩り、物語をよりわかりやすくしてくれていたと思います。

リッチモンドのボルドーの衣装は、赤薔薇と白薔薇の統合を掲げる度に皮肉めいているようで好きでした。 


 舞台セットの背景となる赤と白の薔薇は、照明が変わる度に様々に「変化」して、次はどんな場面を描いてくれるのか、転換する度に楽しみでした。ヨーク公が討たれるシーンの真っ赤な照明が良かったなぁと印象に残ります。 




リチャード

 出だしから期待感が増す演出と表現力。松本さんの中に長年温めてきたリチャード像と、シェイクスピアが描くリチャード像の差異が目のお芝居でわかる。イングランドを愛して、周囲の安寧をただ願ったイフのリチャードもキャラクターとしてとても好きです。



ヨーク公

今回の出演陣の中で1番声の表現のが好きな役者さんでした。声を荒げた直後に出す、静かで強くて綺麗な音で紡がれる言葉たちの凛として強さに感動してしまいました。 



ヘンリー6世

落ち着いたお芝居が常でありながら、復位後の狂ったような更に静けさと深さが増す雰囲気、更にバッキンガムに殺される場面での劇場など、表現の幅がとても広い。凄かった。



バッキンガム

この方の表現力やお芝居の振り幅も凄まじくて、バッキンガムが出てくる場面では魅入ってしまいました。リッチモンドとのやりとりでの妖しさや怖さももちろん雰囲気が好きなシーンなんですが、1番感動して印象に残ったのはリチャード3世即位の演説シーン。想像しながらというよりは、自然に頭の中にリアルな情景が一気に広がって、一瞬にしてその場に連れていかれたような感覚でした。 



 クリフォード 

死に様がとにかくかっこよかったですね。他の人物たちはちょっと描き方が違うのか、この人物の人となりや人生を語っていく場面や登場人物同士の絡みは全然多くはないけれど、戦う様と死に様で全てを語っているような印象を受けました。



エドワード

あの30年の中で「人間」を演じきったのはこの方だなぁと。エリザベスとのシーンは肩の力を抜いて見ることが出来たし、王として至らない部分はあったかもしれないのに憎めない王様でした。揺らぎや迷いや女性へのだらしなさがありつつも、最期を見据え決して自分を裏切らなかったリチャードに摂政を任せるシーンとても好きです。 



ジョージ 

加藤さんのしなやかな身のこなしと、衣装の袂の使い方が鮮やかでした。胸元にはっきりとある白薔薇も良い。サスが当たって悪巧みするジョージの表情や台詞、怖かったし好きでした。 



ウォリック 

DMPさんのシェイクスピア作品の度に拝見している木村さん。今回も唯一無二のキャラクターを演じられていて、前回のアントニーの作中での変化もとても好きだったのですが、今作のウォリック、1番好きな人物になりました。どこのシーンが好き、というよりは今作のウォリックとしての木村さんのお芝居、110分を通して好きです。 



マーガレット

衣装がとても似合っていらっしゃる。お芝居ももちろん素敵でした。他の人物の台詞や言葉を受けるのがとてもとても上手な方し、その時々の表情で「マーガレット」のことが理解出来て、マーガレット登場シーンはつい目がそちらに行ってしまいました。 



リッチモンド 

衣装も含めたあざとさと狡賢さ。民衆(兵?)を鼓舞したあとに「なんちゃって」っ笑うとこも良かったですね、私の癖に見事に刺さりました。ラストシーンの後半、リッチモンドの表情がほぼ変化しないのに言葉だけがどんどん迫ってくるのと「前王は暴君でなければならない」のあとの笑い声、という畳み掛けは、鳥肌たちました。終始リッチモンドのキャラクターとぜんさんのお芝居の相乗効果で刺さりまくるので、どこのシーンが1番とかとても比べれないんですけど、ラストシーンの印象は演出もあり強く残りますね。今回も良かったです…(*´ω`*) 



全登場人物あげられていないのですが、今回のキャラクターみんな好きですし、役者さん誰の力が欠けても成立しなかった作品なのではないかと思っております。 

配信どうしようかなぁ…もう一度観たいけれど、どうしたってあの30年は生の舞台の迫力と空気で体験したくなってしまいます。 



 お疲れ様でした(*´ω`*)