- 墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)/小池 真理子
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【あらすじ】
新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。
問題はなにひとつないはずだった。
ただひとつ、そこが広大な墓地に囲まれていたことを除けば…。
やがて、次々と不吉な出来事に襲われ始めた一家がついにむかえた、最悪の事態とは…。
復刊が長く待ち望まれた、衝撃と戦慄の名作モダン・ホラー。
【感想】
惜しい……っ!
非常に惜しいのだ。
最初は徐々に来る恐怖で怖さをかき立てられるのだが、最後はもう、なんかもう……。
地下道のことを出すならもっとでっかく書けたはず。
それに玲子の死がまったく生かされていない。その死から立ち直ろうとしている健気な夫婦の姿なんてどうでもいい。ホラーのジャンルなら、読者にホラーを読ませんかいっ!て感じ?
小池真理子という人気作家に期待して読んだ僕がばかだった。