僕と『彼女』の首なし死体/白石 かおる
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あらすじ


冬の朝、渋谷ハチ公前。僕は生首を置きにゆく。『彼女』の願いを叶えるために――。北村薫氏の強力プッシュにより優秀賞を受賞した本作は主人公のキャラクターそのものがまさに「ミステリ」




感想


残念ながら、読後の余韻はまったく皆無。読者は読み終わったあとの本の世界と現実世界の境界線が一瞬見えなくなる、まさにそれを求めていると僕は思っている。この作品は作者の自己満足なものだと思う。これを世に売り渡したらだめっしょ。人物の心理描写も足りないし、ストーリー展開も強引。出てくる人物たちの行動も中途半端。オチも微妙。褒めるところが一切出ないこの本に別の意味で感服です、はぃ。まずタイトルからして魅力に欠けるし、作者はライトノベル作家だと聞く。そのせいかつなぎの悪い文章にも苛々させられる。これを読みきる読者ってまじで少ないんじゃないかな。こうして読み終えてみると、拍子の絵にも失笑だね。筆名を主人公と同じにしているけど、次回作はどうするんだろう。ま、読まないけどww