ARMANI Hotel Milano/ミラノ
インテリアソムリエのホテルレポートをお届けします。まずはイタリア編。特にインテリアで関わりが深い地域は「ミラノ」例年4月のミラノデザインウィーク(ミラノサローネ)の時期には、ホテル予約は大変なことになります。何が大変かと言えば、ミラノサローネの時期のミラノのホテル事情は高騰必須となり、通常の3倍ほどの宿泊費となってきます。開催が近づくと日ごとに更に高騰しビジネスユースのサイズから無くなり、大きくて豪華なお部屋が目立ってきます。サローネ期間が過ぎいると、一気に通常価格に落ち着いてくるので、前後をやや調整してのミラノ滞在だと同じご予算でもホテルのグレードアップができます。さて、ミラノのおすすめホテルの一つとして、第一弾!はARMANI Hotel Milano。アルマーニのこだわりが各所に感じられるエレガント&ラグジュアリーな空間になってるのです。特に私が好きなのは、光と影の絶妙なバランスです。例えば、大きな窓のルーバーは外の景色と室内側を程よく区分けし、時間を経た採光の変化を楽しむことができます。室内の照度は抑えているので、インテリア性のある照明器具の灯りも映え、窓辺の光も効果的に感じるのです。内装材も独特で、一言でいうなら「エレガント・シャイニー」上質で目の細かいのシャンパンゴールドの繊維が織りなすようなイメージなのです(素材そのものが繊維質という訳ではなく、印象としての表現です)。そして効果的な反射のマジック!外観では直線的なデザインですが、内部は客室も含め曲線の壁や間仕切りが空間をまろやかにしています。その曲線を抜けると次の空間が見えてくるような、奥行き有る秘密の路地感を持たせつつ、床素材の反射や鏡使いが広さを錯覚させるのです。使用している家具などは、もちろんアルマーニ・カーザ。それらを存分に体感できるのもホテルならではです。ちなみに、2017年ミラノサローネ時にミラノショップが移転し、オープニングパーティーでアルマーニ氏ご本人とお会いすることができました。ファッションデザイナーのカリスマ性だけでなく、実際の年齢を感じさせない程のパワフルさとあたたかさのある素敵なジェントルマンでした。アルマーニ氏というとやはり、ファッションの印象がメインと感じる人が多いと思いますが、実はこうしたホテルやインテリアの分野もアルマーニ氏にとってはファッションと同等な程に力を入れ、家具を含め「全て」のデザインをご本人がしっかりと手掛けていらっしゃるとのことです。だからこそ、ミラノショップのオープニングに際しも、最終チェック等はご自身が目で見て微調整してなど、フィルタリングしてからOPENさせる!思えば、自分の名前で世に何かを送り出すには、一見「当たり前」のようなことですが、ビッグブランドになればなるほど、そのクオリティコントロールは目が行き届きにくくなってしまうのではないでしょうか?それでも、アルマーニ氏はそうはさせない!だからこその彼独特の世界観がきちんと表現され、保持されているのだということを。しっかりと体感できる!そのひとつが、ARMANI Hotelなのですね。ARMANI Hotel Dubaiにも是非行きたいです。日本ではリニューアルしたアルマーニ銀座タワーにて、アルマーニ・カーザの空間もあります。所在地:Via Alessandro Manzoni, 31, 20121 Milano MI,イタリアご参考:私がホテルに惹かれるワケ本日の和みレシピ上質シャイニーキメの細かさでギラつかせない(それは何だかヒトもソウだな)