1年前に公益制度が改定されて、
一般財団、社団が簡単に作れるようになった。
私が関係するだけでも30団体ほどの協会が設立された。
最近、講演をすると
「何故?NPOではダメなのか?」との質問が多い。
NPOがダメではないが、
どうして,NPOが儲けられないのか?を考えてみた。
NPOを設立するためには10名以上の「社員」が必要になる。
この「社員」とは従業員の事ではなく、
議決権を有し、NPOの運営に係わる者と定義される。
すなわち、NPOは
資本金はゼロでも良いが、
経営に口出しをして、議決権を持つ人が最低10名必要になる。
日本のNPOは3万8千団体。
その平均的な年収は600万円。
《国内NPOの年間収入》
・0円……………………………… 3.2%─┐
・1円~50万円未満……………… 6.5% │
・ 50万円~100万円未満…………14.9% ├→年間収入が1000万円以下
・100万円~500万円未満…………22.4% │ の団体が6割を占める
・500万円~1000万円未満 ………13.7%─┘
・1000万円~3000万円未満………20.8%
・3000万円以上……………………18.4%
※年間収入には、会費・事業収入・寄付金・助成金等が含まれる。
※出所:平成19年度「市民活動団体基本調査報告書」(内閣府)
これを10名以上の「社員」で運営する事になるから、
ほとんどの「社員」がボランティア覚悟で入らなければいけない。
米国では1600万人以上の人がNPOに参加しているが、
その中の約1000万人は有給スタッフとして仕事に従事している。
米NPO職員の平均年収は6万4千ドル(約600万円)。
日本ではNPO=無給ボランティアと言う観念が一般化してしまい
NPOでビジネス感覚を持った人が仕事をすると
「あの人は、金に汚い。
NPOを金儲けの手段に使っている。」
と、善意の第3者と言われる人たちから非難される。
社会事業家が日本でも活躍する時期に来ている。
ソーシャルワークをボランティアに頼らず、
事業として成り立たせるために
公益制度を理解して、
素晴らしい協会を設立して欲しい