前回書いたのは3月11日、メディアは震災一色でした。その前1ヶ月以上にわたってNHKの「Nスペ」では原発の10年を追い続けていました。録画して改め見ています。まだ、何本も残ってます。それから2週の間に桜が満開になって、聖火が走り始めました。前に紹介した「土手の桜」と呼んでいる木は、まだ蕾が少し開いただけで週末は天気も悪いようなので満開には少し時間ありそうです。

桜もいろいろ種類があって、これはソメイヨシノではないんです。

こんな真っ白な桜もありました。「西洋実桜」というそうです。

そんな中に毎年目を惹かれる花があります。

トキワマンサク=常盤万作。万作というのがなんとなくピンとこないですね。

コロナ感染が一向に治らないままに聖火のトーチは福島をスタートしました。アメリカのメディアNBCが偽善・危害・不条理とまで言ったと。

全くその通りだと思います。まして福島スタートというのが、なんとも禍々しいと思いませんか。もともと復興・アンダーコントロールと言ってスタートしたこのオリンピックは欺瞞だらけでした。NHKの番組で有森裕子さんはとってもいいことを言ってました。要旨は「社会があってスポーツがある。そしてオリンピック。まずは健全な社会の上に成り立つ」メダリストの彼女の発言は重いです。そして精神健全な人たちなら当たり前に思っていることではないでしょうか。滅茶苦茶な発言をして、辞めていった人たちは言うに及ばず、前に進めようとしている人たちの論理には全く説得力のない言葉しか出てきません。聖火ランナーは戦前のベルリン五輪でヒットラーがプロパガンダの一環として始めたことと合わせると強引な聖火のスタートは胡散臭さがプンプンします。ミャンマーや新疆ウィグル。コロナに隠れて世の中のおかしなことが見え憎くなっている。そんな中のオリンピック。ベルリン後の世界大戦ではないですが「戦前の始まり」でないことを祈ります。

今週観た映画は「ミナリ」1980年代韓国からアメリカに移住した家族の話です。カリフォルニアでのヒヨコの雄雌の選別の仕事を捨てて、差別(宗教にも人種にも)の強い南部に。農業での成功を夢見た家族の話です。舞台は1980年代アメリカですが「パラサイト半地下の家族」に通じるユーモアもペーソス、そして韓国特有の家族の絆の強さのある映画です。アカデミーの候補にも上がっているようです。来週はもう一本アカデミー候補の「ノマランド」見る予定です。