こんにちは
愛 Con Labの曽我部匡敏です。
みなさんは、労働災害の多い業種と聞いて
何を思い浮かべますか?
製造業や建設業を思い浮かべる人が
多いいと思います。
事実、これらの業種は昔から
労働災害が多く発生しており
死亡災害や休業四日以上の死傷者数も
多いです。
建設業の労働災害による死亡者数は
288人(令和3年)で全産業のトップです。
(ちなみに全産業の合計は867人)
(写真はイメージです/写真AC)
実は、こられの業種よりも
休業4日以上の死傷者数が
多い業種があります。
それは、社会福祉施設、医療保険業
をあわせた『保健衛生業』です。
別々にカウントしても
社会福祉施設は製造業に次ぎワースト2位!
最近は、この保健衛生業の労働災害を
減らすための取り組みをしていますが
一向に減りません。
むしろ増加傾向です。
保健衛生業で多い災害の特徴として
行動災害があります。
設備の不備による災害ではないんです。
動作の反動、無理な動作
(いわゆる腰痛)が一番多く、
次に転倒災害が多く
なんと全体の70%が
この2つの事故の型になっています。
同じ第三次産業でも
小売業は転倒災害が一番多いです。
このような現状がありますので
建設業や製造業だけではなく
保健衛生業においても
安全管理が必要になってきます。
厚労省から安全推進者を置くように
通達も出ていますね。
しかし、これらの業界は
衛生管理者や衛生推進者を選任すればいいので
安全推進者に関して法的しばりがありません。
その結果なかなか浸透しません。
今年度で第13次労働災害防止計画の
実施期間が終わります。
来年度からは第14次になっていきます。
来年以降厳しい法整備が
進められるかもしれません。
保健衛生業に従事されている方は、
実はみなさんが働いている職場は
危険と隣り合わせであることを
認識して仕事に取り組んでいただきたいです。
今日はこのあたりで。