水が引いた家のなか | icollection

水が引いた家のなか

イラストレーターico.です。
まずはたくさんのあたたかいお言葉頂き、ありがとうございます。

私は8年前の3.11で、宮城県名取市の自宅を流されました。あったのは家の基礎だけ。

そして今回の台風時は、福島市のマンション暮らしをしていました。
阿武隈川支流で、土手までは徒歩1分とかかりません。

昨日、自宅マンションから水が引いたので家に入ってみて、愕然としました。

リビングとキッチンです。 

壁が壊れ、隣人の部屋とつながってしまっています。

私の部屋です。
左にみえる黒い棒状のものはアイロンハンガー(鉄製)。歪んでいます。

夏に描いた絵が壁に、、泥はかぶっているのでしょうが、残っています。

洗濯機の隣に置いていた棚は、玄関前にありました。廊下に避難させた電動自転車は、どこにあるのかわかりません。


私は、「台風は津波ほどじゃない」と考えていました。

台風はまず事前情報があるので、対策がとれます。だけど対策は万全ではありませんでした。そして天災は何事もなめてはいけないと思い知りました。

津波で流された場所にまた家や町をつくることに、私は当初難色を示していましたが、「対策をとれば大丈夫」という心理が人間にはあるようです。

いつのまにか町の再建を願い、自分もまた浸水危険区域に住み、家を建てています。

でもそうしないと、どこにも暮らせません。
裏返せば、日本中、世界中で天災は起こります。

これから毎年台風、地震、そのうち竜巻も珍しくなくなるかもしれません。

どんなことがあっても、命だけ守っていれば、何度でも生活は再建できます。
改めてそう思いました。


ただこういった場合、再建に力を注ぎすぎ、心身を酷使してしまいます。そしてそれに気付かない。私はそれが一番気がかりです。

どうか頑張りすぎ、強がっているな、と思う人には、そっと寄り添ってもらえたらと思います。
被災者は、何日も何年も、寄り添ってくれた人の恩を忘れません。

ico.