カルシウム過多、マグネシウム不足の治療

「天才ごはん」より

 体内のマグネシウム量を高く維持するためには、カルシウム過多になりやすい牛乳を控える必要があります。プロテインは牛乳に溶かして飲むのではなく、できるだけ水に溶かして飲んでください。
  学習や仕事の妨げになるほどの片頭痛、首、肩、腰の痛みがある人は、マグネシウム不足です。
  肩、腰、下腿などの痛みがひどい人は、痛む部分に塩化マグネシウムやにがりを擦りこむと和らいできます。この方法は即効性があるのが特長です。痛みがなくなれば驚くほど学習や仕事にも集中できるようになるでしょう。経皮摂取に加え、塩化マグネシウムや硫酸マグネシウム(エプソムソルト)、あるいは両方を組み合わせた入浴剤も使ってみてください。
  にがりは洗眼、鼻うがい、歯磨きにも活用できます。目の疲れを感じるとき、風邪や花粉症で鼻や喉に違和感があるとき、そして口腔環境の改善にもぜひ活用してみてください。

カルシウム:マグネシウム=1:2~3が最良
  カルシウムとマグネシウムの関係について、ご理解いただけたでしょうか。現代の食事における比率は、カルシウムがマグネシウムの10倍も増えているとみられています。
  カルシウムとマグネシウムのバランスは1:1が理想的だといわれますが、最近では1:2、私の最新の考え方では1:2~3、が最良だと結論づけています。
  現代の食事におけるカルシウムとマグネシウムのバランスは、それくらいの意識で摂らないと、間に合わないでしょう。
  海水のカルシウムとマグネシウムの比率は1:3です。生物は海の中で発生したので、血液と海水の成分はほぼ一緒。体液のミネラル組成も海水とほとんど同じです。
  
<現在の海水の塩分濃度>
水96・6%、塩分3・4%
塩分の内訳
・塩化ナトリウム77・9%
・塩化マグネシウム9・6%
・硫酸マグネシウム6・1%
・硫酸カルシウム4・0%
・塩化カリウム2・1%

  質量で表すと、マグネシウムイオンは0・1272%、カルシウムイオンは0・0400%です。
  私が利用している亀山堂「赤いにがり」のミネラル成分によりますと、100mlあたり、マグネシウム6500mg、カリウム3300mg、カルシウム2200mgです。
  こうしたことから推察すると、生命が必要とした海水のミネラルバランスに近づける、カルシウム:マグネシウム=1:2~3が最良、ということなのです。