今回は、一日で行うセラミック治療（セレック１dayトリートメント）
についてご紹介致します。
なんで一日で行うか？
そこにはちゃんとした理由があります。
患者さんにとっても治療が一日で終了する
メリットは大きいと思いますが、
それだけではありません。
メリット
１）虫歯の再発率を抑える事ができる。
歯を削るとエナメル質の下の象牙質が露出します。
皮膚で言うと、皮が剥がされている状態と同じです。
象牙質には象牙細管があり神経とつながっています。
ですから、削ったところを触られると痛いのです。
通常、一日目に型取りをし、仮詰めをして次の予約日に詰め物や被せ物をしますが
その間に、象牙細管内に細菌が侵入し二次感染が起こるのです。
その場で、セラミックを装着することでそれを防ぐことができます。
また、削った歯の表面が汚染されていないので
歯とセラミックを確実に接着する事ができます。
これは。二次う蝕を防ぐ上でとても重要な事です。
２）神経を保護する事ができる。
上記の様に、細菌感染を抑える事ができる為、
治療後の不快症状も少なく
更に、虫歯が深く、神経が露出してしまった場合でも
神経の状態によっては、
神経を残したまま治療出来る確率が高くなります。
３）治療上のトラブルを回避できる。
歯は毎日使います。
治療をして仮詰めの状態の際に歯が破折することもあります。
破折の状態によっては、神経を取らなくてはならなかったり
最悪の状態では、抜歯に至ることもあります。
また、型取りをする場合などは、次回までに歯が欠けたりすると
詰め物等が合わなくなる為、
欠けそうなところは前もって
削ってしまう事も多々有ります。
更に、仮詰めや仮歯が外れることで
歯が移動して歯列や噛み合わせが
微妙に変化したり、
歯肉が炎症をおこしたりする事もあります。
一日で治療を完結する事でこれらのトラブルを回避し
出来る限り歯を削らない様に治療する事が可能になります。
それでは、どんな感じで治療が
行われるのか見てみましょう！
当院のセレックコーナーです。
以前治療した詰め物の部分が二次う蝕になってしまいました。
これを繰り返すと歯医者に行く度に歯が無くなってしまいます。
虫歯の部分を削除して、樹脂を流し込んで固め
象牙質と神経を保護します。
感染防止、防湿のために
ラバーシートで歯をバッチリ！隔離して行います！
専用のカメラで歯をスキャンして
パソコン上で設計します。
あの、粘土のようなもので型取りすることはしません‼
〝ゲ－！！！！”
ってなる方も大丈夫ですよ！
マシンでセラミックのブロックから詰め物を削り出します。
約６～7分くらいです！早いでしょ！
歯に合ってるかどうか確かめたうえで
接着に入ります。
セラミックをつける前に
セラミックと歯に前処理を行う工程が
いくつかありますが、
セラミックの種類によって全て、順番、処理剤、処理の秒数も決まっていて
スタッフがストップウォッチ片手に
きっちりやってくれます。
接着させるにはこのきっちりした工程が不可欠なんです！
絶対です！！
再度、防湿の為ラバーシートで隔離して
接着剤で歯に接着
スタッフ共々緊張する場面です。
バッチリくっ付きます
歯は削ると二度と元には戻りません。
何度も治療を繰り返して、
歯医者に通うたびに
歯を失い、終いに入れ歯になってしまう？
これっておかしいですよね！
そうならないためには、定期的なメンテナンス、セルフケアの実践
そして、再感染を起こしにくい治療方法
が必要です。
従来の金属の詰め物等は歯に接着していません。
数年で中が感染していると言われております。
セレックによる治療はセラミックを歯に接着させる
治療法なので、そのリスクは
非常に少なくなっております。
歯を守るためには最適な方法だと思っております。
大切な歯！自分の歯で
美味しくて、楽しい食生活を
送りたいものですよね