ガーナ人は本当にフットボール好きが多い。
先週辺りからタマレでは中学校対抗のリーグ戦が始まっていて、至る中高のグラウンドで昼間から試合を見掛ける。
学校対抗だから熱も入っていて、勿論授業は休講で教員と学生は総出で応援に向かう。
そして今日、朝一で巡回先の1校目に行くと教員は疎らで学生は殆ど居ない。
教員に聞いてみると今日はスボーツデイでフットボールの試合があり、近くの職業訓練校のグラウンドに行っているとの事。
ICTの授業が無いなら他の巡回先に行こうかと一瞬過ぎったが、折角の機会だから応援するためにグラウンドに向かう。
女子学生に連れて行って貰い、到着すると既に試合は始まっていた。
スコアは0-0なんだけど、分かりやすく巡回先の中学校が完璧に押されている。
どんなに贔屓目に見ても、技術、体格で完全に負けていて、チャンスらしいチャンスも作れず防戦一方。
応援はしつつもこれは厳しいなと思っていたら、何とかスコアレスドローに持ち込む。
選手を労って次の巡回先へ。
学校が近付いて来ると何故か大きな声援が聞こえて来る。
まさかと思いつつ学校に到着すると、こちらもフットボールの試合が行われていた。
先程まで気温37℃、湿度40%の中で応援していたから身体中の水分が失われてカラカラに乾き切っているが、こちらも応援するしかない。
この学校は技術、体格が優れていて、試合展開も常に押している。
到着時点で2-0で勝っていたが、そこから2点追加して4-0で余裕の勝利。
一方で、自分は灼熱のグラウンドで燃え尽きて灰になっていた。
昼前までに水分を3リットル消費していたが、それでも足りずに謎の手作りジュースを凍らせた物に手を出してしまった。
明日腹を壊さなければ良いが…。
気温40℃近く、湿度30%台でこれだけ動けるガーナ人の暑さに対する強さは感嘆に値する。
日本人がやったら倒れる人が続出するだろう。
試合を見ていて気付くのは、一つひとつの技術、チームとしての組織力は日本の方が高い。
これは日本の方が指導者のレベルが高いからだろうか。
ガーナでは試合当日だけ教員が興奮して指示を出すが、普段は誰かが指導しているのを見た事が無い。
それでも、当たりの強さや足の速さ等の身体能力は圧倒的に高く、持って生まれた能力の違いは感じられる。
そして、学校間のレベル差も激しい。
これは日本でも同様だと思うが、原因は単純に練習量だと思う。
2校目はよく練習しているのを見掛け、1校目は練習している姿を見た事が無い。
話を聞いてみたら1校目は昨日しか練習していないらしく、それはドローに持ち込めてむしろラッキーだ。
サンプル数が少なく誤った見方かもしれないが、学力とフットボールの強さにも関係性がありそう。
高校への進学率が高ければ高い程、フットボールが弱い(かもしれない)。
進学率が高い学校は朝と夕方にエクストラクラスがあって勉強時間が長い。
(エクストラクラスがあるから進学率が高いのかもしれない)
エクストラクラスが無い学校では朝と夕方にフットボールをしている姿を見掛ける。
偏見ではない事を証明するため、これは今後調べてみる価値がありそうだ。