Open Street Mapは誰でも自由に利用でき、編集機能のある世界地図を作る共同作業プロジェクト。
 
日本に居る時は主にGoogle Mapを使っていて意識する事は無かったが、今は通信環境を考慮してオフラインでも使える地図アプリのMAPS.MEを使っていて、その元データとなっているのがOpen Street Map。
 
他にも様々なアプリケーションがこのOpen Street Mapを利用していて世界的に影響力は大きい。
 
以前ザンビアの同期隊員が、地図上で家の周囲に何も無く自分でOpen Street Mapを更新していると言う話をしていて、最近では自分も真似して更新している。
 
これまでタマレ周辺だとレストランやスーパーマーケットを中心に10店舗くらい、先日のサラガでは主要な施設を数個。
 
こんな画面から簡単に登録出来る。
(若干癖があって使い難い所もあるが。。。)
 
MAPS.MEを見ていて以前から気になっていたのが、タマレから離れた場所にある村(コミュニティ)の名前が入っていない事。
 
自転車で走っていると名前がある多くの村が存在する事を知っていたが、地図上にはほぼ載っていない。
 
それなら自分で作れば良いじゃんと言う事で、土日の二日間で計100km強、計8時間半を掛けて自転車で24の村をまわって来た。
 
ただまわるだけではつまらないから、自分のルールとして必ず村の中に入って誰かしらと話して村の名前を確認する事を課す。
 
そのせいか、移動時間の8時間半にプラス3時間が加算される事態になるんだが、これが予想以上に面白かった。
 
話した人だけでも優に300人は超え、泣かせた子供の数は20人を超えた。
 
村によっても村の中の雰囲気、建物、人の性格、働き方が異なり興味深かった。
(それと引き換えに日焼けが凄い事に。。。)

そして、驚くのが自分達の村の名前を知らない人、村の名前のスペルが分からない(英語が話せない)人が予想以上に多い。

英語を話せて自分の村の名前とスペルを正確に答えられるのは1割程度で、決まって若い男の人。

それ以外の人はほぼ答えられないのは大きなカルチャーショックだった。
 
まだ一部の村しかまわれていないから、時間がある時は今後も続けて行きたい取り組み。
 
それにしても、このOpen Street Mapのプロジェクトは好きだ。
 
中立的な立場からビジネス抜きに知の共有が出来るのは素晴らしい。

Googleによってコントロールされるのではなく、自ら選んで地図に表示出来る、自分が居る場所と向かう先のルートを決められる、個人情報を守れると考えるとOpen Street Mapは選択肢の一つとして十分な魅力を持っているように思う。

そして、誰かの地図アプリに自分が情報を書き込んでいる何とも言えない背徳感。

少なくともガーナに居る間はOpen Street Mapとの付き合いが続きそう。
 
 
 

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