病院の厨房にて午前の休憩タイムに入る頃、爽やかな笑顔で院長の奥さんが来て、人気のパティスリー店のホワイトチョコを頂いた。

こういうところは、いつも女性の職場に欠かせない気配りが素晴らしい。

今日はホワイトデーなので、ナース室と事務室の方のところへも配って、少し主任と話している。

その間に皆でお茶の用意をした。

早速、葉月さんや未希さんからホワイトデーの予定を聞いていた。

私はと言うと医院では、まだ倉内さんと交際していることも話してないので、話にうなずくばかりでいた。

それよりも、昨日の夜は中々眠れなくて困った。

今朝になったら昨日登崎君から最後にもらったマカロンは幻だったりしないかと確認したりして。

可愛いリボンのついた箱…

嬉しかった。

もしかして私は、少し青春に戻れた気分でいたのかもと思いながら見ていた。


 倉内さんとは何度か電話をしてはいるものの、別に今日は予定も無い。

彼は今、仕事が忙しくて、それでいいと思っている。


 もう仕事とバイトを掛け持ちする生活は終わって今までの慌ただしさが無くなれば、きっと色々変わる。

何か忘れている様な気持ちがするのは、春のせいにしておこうと思う。

でも観たい映画があるので、もう少ししたら一人で行って気分転換をしようとは計画していた。