半分。63 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



自室に行きスーツを脱いで

ラフな格好に着替えた。

そのままベッドにゴロリと寝転がる。



二宮のオジキと話を付けて...

二宮を組長から降ろしカタギに戻した。



二宮はもう...表の世界で生きて行ける。

闇に沈まず明るい陽の下で生きて行ける。



それでいい。

そう望んでいたハズなのに...。



俺とは違う世界を生きていくから...

もう二度と二宮とは関われない。



そう考えると...胸が...痛んだ。



ははっ.....マジか...。苦笑



まさか俺に...そんな感情があるなんてな...。

思わず笑いが込み上げた。



いつも俺は...物足りなさを感じていた。



いい服を着ても。

いい所に住んでも。

旨い飯を食べても。

イイ女を抱 いても。



いつも何かが足りない。



でも...何が足りないのか...。

俺自身...全く分からなくて。

いつもそんな気持ちを持て余していた。



なのに。



2年前に二宮と出会って。

また再会して。



二宮と関わっていくうちに...

足りない何かが埋まって行く感じがしてた。



ソレが...今.....分かるなんてな...。苦笑



二宮を...好きになってたなんてなぁ...。苦笑



13も年下の...しかも男を好きになるとは...。

流石に俺も驚くわ。苦笑



自分のモノにならないと分かってから

気付くとか...鈍すぎだろ...俺。



でも....今ならまだ...間に合う。



気付いたばかりの今なら...

この気持ちを奥に押し込む事が出来る。



もう二度と関わらないから...封じてしまえば

...気持ちが出て来る事はない。



今なら...今なら大丈夫だ。



二宮は...まだ22だ。

今からいくらでも色んな事が出来る。

明るい未来を歩いて行ける。



そんな二宮を...

俺が闇に引きずり込んだら駄目だ。

あんな表情を二度とさせたら駄目だ。



つーか...

13も年下のガキに気付かされるとはなぁ。苦笑



俺の中に『好き』と言う感情があるとは。

足りなかったソレが『人を愛する事』とは。



でも...気付かせてくれたのが二宮で...

良かったのかもなぁ...。笑



多分...二宮と関わらなければ

一生足りなかったモノに気付けなかった。



気付けた事で...足りなかった俺の半分が

埋まって...一つになれた気がする。



それだけで...もう十分だ。



闇から...二宮のしあわせを願う...。



二宮が明るい陽の下で...しあわせに笑って

生きてくれればそれでいい。



そう願う事で俺は...また...強くなれる。






To be continued.