detective Ⅳ。27 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



俺も自分の机に戻って...

机の上に置いてた封筒を見て思い出した。



慧。


ん?なぁに?



封筒を手に取り慧の所に近付く。



これ、相葉から預かった。


...何?コレ。



封筒を慧に差し出すと、受け取った慧は

色んな角度から封筒を眺めた。



相葉が手がけた新しいホテルのお披露目会の

招待状。慧にも来て欲しいって預かった。


新しいホテルのお披露目会ねぇ...。


来週末らしい。どうする?


ん~.....俺は...行かない。


え~!!何で?!行こうよ慧~!!

一緒に美味しいモノいっぱい食べようよ~。



慧の返事に涼介が食い付いた。



涼介は食べ物狙いか。笑


それだけじゃないけどさぁ。

でもホテルのお披露目会だよ?

絶対美味しいモノ沢山出るじゃん。

食べない選択肢ないじゃん。ね?



涼介が慧に近付き説得を始めた。笑

慧が...仕事以外で人の多い所に行く事は

ほとんどない。

未だに...人が集まる所は苦手なんだよなぁ。



涼介の説得に何やかんやと理由を付けて

参加を避けようとしている。

そろそろ...助け船出すか...。



そう思った時。

『涼介』と慧が真面目な顔で

涼介の名を呼んだ。



涼介...ホントにごめん。

仕事なら平気なんだけどさ。

俺...人が沢山居る場所...行けないんだ...。


...え?...どうして...?


...子どもの頃に...色々あってさ.....。

人が沢山居る場所が...怖いんだ。俺。



驚いた...。

今まで慧が...自分からその話をする事は

絶対になかったから...。

涼介なら大丈夫って...思えたんだな...。



慧が俺や翔やヤス以外の人を信用する事が

出来るって分かって...嬉しかった。



慧のその言葉に...涼介は黙り込んだ。

暫く沈黙の後、涼介は慧を真っ直ぐ見た。



慧が...人の多い所が苦手なのは分かった。

知らずにしつこく誘ってごめん。


いや...涼介が悪いんじゃない。

...未だに勇気が出ない...俺が悪いんだから。


慧が悪い事なんて何もないよ。

誰にだって...苦手な事はあるんだし。


...涼介...。


ただ...慧と一緒に美味しいモノが

食べたかった...それだけ。



涼介のその言葉に...

慧の目が大きく見開いた。



...俺と...一緒に.....。


うん。

でもさ...慧と一緒に美味しいモノ食べるなら

他でも出来るしさ。今度人の少ない所で.....


.....行く。


...え?


...涼介が...一緒に居てくれるなら...行く。



.....おい...マジか...?

慧が自ら人の多い場所に行くって...。



ホント?絶対ずっと一緒に居るよ!

うわぁ...楽しみだなぁ。

美味しいモノ一緒にいっぱい食べようね。

慧。笑


...うん。



10年間...頑として変わろうとしなかった

慧が...一歩踏み出そうとしてる。



ふふっ...。良かったなぁ。慧。

涼介はお前を絶対裏切らないぞ。

それを自分で分かる事が出来て良かった。



後でヤスにも伝えないとなぁ。

絶対ヤスも喜んでくれるぞ。



じゃあ...皆で旨いモノ沢山食おうな。笑


やったぁ!!めっちゃ楽しみ~♪︎♪︎笑


...うん。笑



こんなきっかけをくれた相葉に感謝だな。

楽しい会になるといいなぁ。






To be continued.