付喪神奇譚 Ⅱ。127 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



智に手を引かれて部屋を出る。

智は廊下をズンズン歩いてく。



一度...斗真さんに連れられて...いや...

拉致されて(苦笑)四宮の本家に来た事は

あったけど...今歩いてる場所は

見た事がなかった。



廊下で人とすれ違う度に皆立ち止まり

智に頭を下げる。

...やっぱり...智って...四宮の偉い人なんだ。



そんな事を考えながら...

手を引かれてるのをいい事に

周りをキョロキョロ見回してた。



そう言えば...何で四宮の本家に居るんだ?

京都のフィールドワークから

帰って来てからの記憶が...曖昧なんだよね。



...智の事を...忘れてしまってたのは...

覚えてる。



雅紀や潤や翔の事が...視えなくなったのも...

覚えてる。



でも...何故智の事を忘れてしまったのかは...

よく覚えてない。



ねぇ...智。

俺...智の事を忘れてた頃の記憶が

ちょっと曖昧なんだよね...。

今の状況...教えてくれる?



手を引かれながらそう聞くと...

智はピタリと立ち止まり俺の方を見た。

...心底...嫌そうな顔で。苦笑



え~...今それ聞く?(*˘-ω-˘*)


今じゃなくていつ聞く?


...エ ロい事した後。笑


...っ...どんだけシ たいんだよ...///


カズが明日動けなくなる位。笑


...っ...///



はぁ...エ ロ大魔王降臨中かよ...///

でもまぁそれは...俺が記憶なくしたせいでも

あるんだよな...。



智に握られてる左手の...薬指を見る。

今...俺の左手薬指に...智との『伴侶の証』は

...ない。記憶と共に消されてしまった...。



あれって...もう一度儀式をする事って

出来るのかな...。



つーか...俺の記憶が戻って...

ちゃんと全部...元通りになってるよ...ね?



ふと...もし...暖簾の印が視えなかったら...

と思ってしまった。



だって...いつも近くに居た...

雅紀や潤や翔の姿が...ない。



ホントはすぐ近くに居るのに...

俺が視えてないだけなのかも...。



ねぇ智...。

雅紀達は...何処に居る.....



そう聞こうとした時。



あっ!!カズ~♡♡


あっ!!カズ~♡♡



廊下の先に...雅紀と潤の姿が見えた。

嬉しそうにこっちに向かって来る。



...雅紀...潤.....良かった...視えた...。



雅紀と潤の姿が視えてホッとした。

俺は...また此方側に関わる事が出来る。

このまま雅紀と潤の所に行くと思ってたら。



チッ...雅紀と潤に見つかったか...。



舌打ちした智はクルリと向きを変え

雅紀と潤から遠ざかろうとする。



えっ?カズ?どこ行くの?


...えっと...


もう!!智!!

カズをどこに連れてくんだよ!!



俺達の後ろを雅紀と潤が追いかけて来る。

智は二人から逃げる様に廊下を進んでく。



...智...もう諦めたら?笑


チッ...翔まで邪魔しに来たのかよ...。



進んだ先に...翔が待ち構えていた。

良かった...翔の姿もちゃんと視えた...。



今は無理すんなよ。


...翔...どう言う事?


智は動ける状態じゃねぇんだよ。


翔...。(*˘-ω-˘*)


...え...まさか...智...怪我してるの?


してないしてない。

大丈夫だから早く帰ろ?カズ。


『してない』じゃねぇだろ。

...大怪我してんだろうが...。苦笑



翔の後ろに居た斗真さんが

呆れた顔で智を見ていた。






To be continued.