半分。19 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



...二宮...降りろ。


...ここは...?



暫く車を走らせ...

古びたビルの前で車を停め二宮を降ろした。



二宮に肩を貸したまま

そのビルの中へと入って行く。



階段で2階まで上がり...

突き当たりのドアを開けて中に入った。



茂先生...急にすまねぇ。


おぅ...智か。待ってたで。笑


...先生...?


茂先生は闇医者ですが...腕は確かですよ。

すぐに熱を下げてくれますから。


2時間位や...どうする?


...ここに居る。


そーか。笑

んじゃ奥の部屋のベッドに寝かせ。


ん。

二宮...こっち。


...はい...。



二宮を連れて奥の部屋に行く。

ベッドに寝る様に促すと二宮は

少し不安な顔をしながらも大人しく従った。



ベッドから離れた椅子に座ると

茂先生が点滴を持って来た。



少し...診察させてな。


...はい。



茂先生が二宮を診察する。

聴診器を背中に当てた時...

チラリと見えた白い肌に

赤く腫れた筋が数ヶ所見えた。



よく見ると...手首にもうっすらと

縛られた様な跡があった。



...そういう客を相手にして来たのか...。

熱が出たのは傷からじゃねぇのか?



チラリと茂先生を見ると...

俺の意図が伝わったのか小さく頷く。



...点滴2時間で熱は下がるやろ。

2時間寝て行き。


...ありがとう...ございます...。



茂先生に点滴を打たれた二宮は...

ゆっくりと目を閉じた。

暫くして...スースーと寝息が聞こえて来る。



...智。



茂先生が目線で示す。

俺はそれに従って部屋を出た。



茂先生の後ろを付いて診察室に戻る。

椅子に座った茂先生は俺を見た。



あの子の熱は...背中の傷から来るもんやな。

点滴で熱は下がるやろ。

あれ...付けたんはお前か?


...俺じゃねぇよ。

そんな趣味はねぇわ。


...『そういう仕事』をしとる子か...。


まぁ...な...。

一応アイツは二宮組の組長だけどな。


えっ...あの子がか?

二宮組の組長が変わったゆう話は

聞いとったけど...。

あんな若い子ぉやとは知らんかったわ。

じゃあ...あの話もホンマの事やったんやな。


あの話...?


二宮組では田城が若い子ぉに客取らせて

資金源にしとるって話や。


あぁ...その話な...。胸クソ悪ぃ話だよ。

若い奴らをク スリで釣って...

金を払えなくなったガキに客を取らせてる。


二宮には...姉を盾に取って

かなりの高額で客を取らせてると聞いた。


それ...ホンマか?

二宮の親父さんが入院してる間に

田城はやりたい放題やな。


二宮組は自分のモノとでも思ってんだろ。


田城に...二宮の親父さんへの忠義は

ないんやな。


そんなもん...最初からねぇんだよ。

田城には。



田城にそんなモノがあったら...

二宮のオジキは田城に跡を

継がせてたかもしれない...。



もしそうだったら...

二宮はもっとしあわせな生き方が

出来たんだろうな...。



じゃあ...詳しく話聞こか?笑(☆∀☆)ニヤリ



茂先生は俺を見てニヤリと笑った。






To be continued.