コトノハ。~愛のカタチ~17 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

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『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



智くんとの電話を切ってはぁと息を吐く。

なる程ねぇ...そんな誤解をしてたんだ。



話の流れとは言え...

勝手にニノの計画を話してしまったけど...。



まぁ...ニノにも智くんの勘違いの事を

話せば少しは落ち着くかもだしな。



今の話をニノにしようと

二人が居る居間に戻った。



翔ちゃん。もう電話終わった?


ん。終わったよ。何で?


にのちゃんと話しててさ。

せっかくなら潤ちゃんも呼ぼうか?って

話になったの。

皆でワイワイしたら楽しいじゃん。笑


なる程ね。

潤を呼ぶ前に...少し話をしてもいい?ニノ。


...え?...はい。



何の話だろうと首を傾げるニノの前に座る。



さっきの電話は...斗真にかけたんだけどさ。

途中で智くんに代わって貰ったんだ。


...っ...。



智くんの名前を出すと...

ニノがビクッと体を震わせた。



智くんと話をして...

智くんがイライラしてる理由が分かったよ。


え?何?翔ちゃん。

にのちゃんを泣かす程の理由なんだよね?


智くんはさ...ニノと若林が抱き合ってると

勘違いしてたみたいだよ。


...えっ?


へ?若林?にのちゃんが抱き合ってた?

え?え?何?何の事?


若林は俺の知り合いの陶芸家で

ニノの器の仕上げを頼んでたんだ。


ニノ...最近智くんにバレない様に

夜中にこっそり器作ってたんでしょ?

それで寝不足になってて。


で、たまたま若林と居た時に貧血で

倒れそうになった所を若林に抱き止められた。...違う?


...そう...です...。


それ、智くん見てたみたい。

智くんの位置からだと...抱き合ってる様に

見えたみたいだね。


そう言えば智さん。

最近にのちゃんの様子が変だって

心配してたもん。

俺達はにのちゃんの計画を知ってたからさ。

智さんの気のせいだよって誤魔化したけど。


...智さん...にのちゃんが別の人を

好きになったと勘違いしてたのか...。


...何で...そんな勘違い...するの...。


...にのちゃん?



俺と雅紀の言葉に...ニノが....キレた。苦笑



...僕の様子が変だったのは認めるよ?

だって四六時中一緒に居る智の目を

どうにかして盗んで器作ってたんだから。

だけど...それが...僕の心変わりだと...

別の人を好きになったと勘違いしてた...?

何でそうなるの?



そこまで一気にまくし立てると...

ニノの目から...ポロポロと涙が溢れた。



...智は...僕の...気持ちを...信じてない?

僕が...智以外の人に...心変わりすると...

本気で思ってる?


...ニノ...。


...にのちゃん...。

そんな事ないよ。絶対ない。

智さんがそんな事思ってるハズない。


...まーくん...。


ニノ。雅紀の言う通りだよ。

智くんってさ...人に...執着しないんだよね。

人だけじゃないな。

物にも何にでも執着しない。

唯一執着してたのは器作りだけだった。


でも。ニノと出会って。

智くんは初めて人に執着した。それがニノ。


...僕...?


そ。

初めて人への執着だからさ。

色々戸惑ってる事もあるんだよ。

他人に『嫉妬』なんてのも初めてだと思う。


だから...智くんはニノに怒ってたんじゃなくて...多分答えが出なくて自分自身に

イライラしてたんだと思う。


...智は...僕に...怒ってない...?


怒ってないよ。


...僕の気持ち...信じてくれてる...?


大丈夫。信じてるよ。

あのさ...ごめん、ニノ。

今回の計画の事、智くんに納得して貰う為に話したんだ。

そしたら...今すぐニノに謝りたいって。

今から帰って来るって。


...えっ...。


智さん帰って来るんだ。

良かったね。にのちゃん。笑


.....うん.....。



雅紀が喜んでニノにそう言ったけど...

ニノは...ちょっと複雑な顔をしていた。






To be continued.