付喪神奇譚 Ⅱ。94 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



アヤメの対応は儂がしよう。


...弦さん。



そう言って弦さんが女の人の前に出た。



あら...弦が居たの?

久しぶりじゃない?店に居るの。笑


店は智に譲ったからのぅ。

それで今日は何用じゃ?アヤメ。


また新たに呪われた道具が入ってないか

智に聞きに来たのよ。


お前さんは相変わらずじゃのぉ。笑

雅紀。

最近そんな古道具は持ち込まれたかい?


『今はここにはないよ。』


あら、雅紀も居るんじゃない。

居るなら挨拶位しなさいよ。



弦さんは女の人を『アヤメ』と呼んだ。

弦さんも知ってる人なんだ...。



それに...俺には見えないけど...

アヤメさんは雅紀とも知り合いみたい。



店の中に...

人と術者とアヤカシと付喪神が居る。

何とも非日常的摩訶不思議な空間。苦笑



でも...前の俺には...

コレが日常だったんだろうか...。



そもそも...俺に付喪神とか...

目に見えない存在が見えてたのか?

それが信じられない。



それにこんなインパクト強めの日常なら

絶対忘れるなんて無理だろ。



そう思うと...その記憶のない俺には...

その日常が関係ないモノの様に思えて来る。



『記憶がない』と言う事自体が

もともとなかったモノなんじゃないかと。



...何か...頭混乱して来た。

ちょっと...外の空気吸ってこ...。



...弦さん...。

ちょっと外出て来てもいいですか?


分かった。気を付けるんじゃぞ?


はい。苦笑



レポートを保存してパソコンを閉じ

裏口から庭の方へと出た。






To be continued.