二宮を車に乗せ研究所に向かう。
車内は...沈黙に包まれていた。苦笑
最近...仕事はどうなんだ?
えっ...あぁ...うん。
蛍兄が営業頑張ってくれてるからさ。
少しずつだけど...上手くいってるよ。
そっか。...なら良かった。
おーのさんは?
ん?
俺は変わらずだな。笑
...危ない依頼とか...来てない?
...心配してくれてんのか?
ふふっ...まぁ...大丈夫だよ。
確かに...おーのさんは強いし...凄いけどさ。
まぁ...二宮絡みでの仕事は...
なかなか危ない事が多かったからな。
危険な事を知ってるからなぁ...。
だからと言って...依頼内容は
コイツには話せねぇけどな。
ありがとな。二宮。
話を誤魔化す様に...
左手で二宮の頭をポンポンと撫でる。
...っ...///
照れた二宮は...黙り込んだ。
...俺もまぁ...汚い手ぇ使うよなぁ。
ホント...悪い大人だわ。苦笑
車内にまた沈黙が戻る。
暫く車を走らせ...研究所に着いた。
入り口には...月島が立ってた。笑
車を駐車場に停めると月島が近付いて来た。
月島。久しぶり。笑
大野さん。お久しぶりです。
カズくんを送ってくれて...
ありがとうございます。
いや。笑
...ごめん...蛍兄...心配かけた...。
...今度からはちゃんと言ってから出て?
うん。
おーのさん。送ってくれてありがと。
ん。じゃあな。笑
二宮の頭をポンポンと軽く撫でてから
車に乗り込み研究所を出た。
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カズくん...大野さんの事務所まで...
歩いて行ってたの?
...うん...。
...研究...煮詰まってる?
...そこまでは...煮詰まってない...。
じゃあ...煮詰まってるのは...
カズくんの気持ちの方か。笑
そう言うと...カズくんが驚いた顔で
俺を見上げた。笑
...っ...蛍兄...なんでっ...///
真っ赤になるカズくん。
俺が気付いてないと思ってたんだ。笑
カズくん...すげぇ分かりやすいよ?笑
マジか...気付かれてないと思ってたのに...///
ふふっ。
...大野さんに...言わないの?
もう...ずっと前から...言ってるんだけどね。
オレの気持ちは...なかなか届かないんだ...。
...え?...そうなの...?
...うん...。
そう言って...
カズくんはシュンとしてしまった。
...ホントに?
ホントにカズくんの気持ちは
大野さんに届いてないんだろうか?
俺には...大野さんも...
カズくんの事が好きな様に見えるんだけど。
まぁ...恋愛感情って...複雑だよなぁ。
え?なに?蛍兄?
いや...何でもない。笑
こう言うのは...周りがあんまり
とやかく言うのは良くないし。
見守るのが一番だよな。
ただ...カズくんには...
しあわせで居て欲しいんだよな。
大野さんの車が行ってしまった方を
チラリと見て...研究所内に戻った。
To be continued.