あ!城崎!!
『お...おぅ...どうした?』
お前...二宮くんと別れたのどこで何時頃だ?
『え?二宮くんと?
...18時に...中央広場のあのカフェだよ?』
...18時にカフェ?
飯...食いに行ったんじゃねぇのか?
『...行く前に...告白して...フラれたんだよ...。』
今の時刻は22時過ぎだ...。
城崎が二宮と別れて...4時間は経ってる...。
分かった。ありがとな。
『あ...おい大野?どうした...』
城崎が何か言ってたが構わず電話を切って
雅紀にかけ直す。
『もしもし?おーちゃん?』
雅紀。城崎が二宮くんと別れたのは
18時過ぎらしい。
『...4時間も前...。』
俺、今から中央広場行ってみるから。
雅紀は二宮くんに連絡入れ続けて?
『分かった。...頼むね?おーちゃん。』
雅紀の電話を切って、すぐフロアを出た。
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二宮の行きそうな場所に心当たりはない。
まずは中央広場のあのカフェに行ってみた。
だけどやっぱり、
カフェには二宮の姿は無かった。
何処だ?...何処に居る?
プラネタリウム...は...この時間は閉まってる。
水族館も動物園も...一緒に行った場所は
もう閉まってる時間だ。
チッ...何処に居んだよ...二宮くん...。
空を仰いだ時...キラリと光る星が目に入った。
...シリウス...。
そう呟いた時。
ある場所を思い出した。
もう...そこしか思いつかない。
そこに居てくれ...と願いながら
その場所に向かって走り出した。
To be continued.