智くんに手を引かれて行くと
キッチン...いや、台所に着いた。
着いたとたん旨そうな匂いが鼻をくすぐる。
その匂いに腹の虫がまた鳴く。
くふふ。笑
ほら、みんな座って座って。
今日は春の天婦羅御膳~♡♡♡
そう言ってマサキが出してくれたのは
筍ご飯に山菜の天婦羅。小鉢に漬物。
具沢山味噌汁。
マジで旨そう...。
...いただきます...。
旨そうな料理の前で手を合わせるけど
...食べるのに一瞬戸惑う。
以前、智くんとガキンチョに言われた言葉が
頭を過ったから。
ふふん。
ちゃんと覚えてたな。童。笑
んふふ。
まーが出す物も大丈夫だよ。しょーくん。笑
ホントに?
じゃ、いただきますっ!!
智くんのオッケーが出たとたん
旨そうな飯にかぶり付く。
...旨めぇ...。
ちょ...何コレ!!
めちゃくちゃ旨いんだけど!!
口いっぱいに頬張りモグモグする。
...やっぱりお前...童だなぁ。笑
ふははっ。笑
しょーくん、リスみたい。笑
全部、この山で取れた物だよ。
おかわりいっぱいあるから食べてね。
おかわり~♡♡
・*:.。.・*:.。.・*:.。・*:.。.・*:.。.・*:.。・*:.。.・*:.。.・*:.。
はぁ...♡♡食った食った♡♡
ご馳走さまでした♡♡
いっぱいになった腹をさすりながら
マサキが出してくれた麦茶を飲む。
くふふ♡♡
お粗末さまでした♡♡
ショウはいっぱい食べてくれるから
作り甲斐があったよ~。
サトシもカズも少食なんだもん。
隣で麦茶を飲む二人を見る。
これでもだいぶ
食べれる様になったんだけどなぁ。笑
俺はいいの。
好きな物を好きな時に好きなだけ喰うのが
好きなんだから。笑
ホント、偏食児なんだから。
おっきくなれないよ?
お前は母親か。笑
ふははっ。笑
んふふっ。笑
皆の笑い声に心から...安堵した。
To be continued.