田んぼから嬉しいニュース | クズザンポーラ!幸せの国Bhutanからのお便り〜続編@海士町〜

クズザンポーラ!幸せの国Bhutanからのお便り〜続編@海士町〜

青年海外協力隊での2年間のブータン生活を終え、流れついた隠岐にある小さな島、海士町での生活を綴っていきます。

ちょっと前に隠岐ジオガイドのF君から、吉井さんとこの田んぼ、夜、ホタルがたくさん見れるよーと教えてもらった。さらに、水をずーっと溜めてくれているおかげで、水生生物の貴重な居場所になっているという!溝きりしていったん水を抜くやり方をする人が多い中、私は一年中流れてくる水を一人で使えることをいいことに、ずーっと流しっぱなし。我が田んぼは一定の水位を保っている。

この田んぼを始めるのには竹切りからはじまった。まさに耕作放棄地の復活をほぼ人力でやり、今も草刈り以外の作業は全て人力。



海士町に来てから、いろんなことに関わって活動はしているけど、私の中ではこの田んぼをやることが一番海士町に貢献したと思っている。

私が田んぼを復活させたことで、1.隠岐神社の隣の道を気持ちよく通れるようになった!→景観の復活。

そして、今、ジオガイドから、2.水生生物の居場所になった!もしかしたらここにしか住めない珍しいやつがいるかもしれない!研究対象になるかもしれない。すごい!

田んぼの中の草抜きをしていると、水の温度も違うし生えてる草も藻も違う。稲の育ち具合も違う。タニシとトンボとおたまじゃくしくらいしか私には見えないのだけれど、きっといろんなやつが住んでるんだよなー。これを多様性って言うんだよなー

いろんなやつがうまいこと棲み分けして生きている。私が米をたくさん収穫したいからって、草を抜いているわけだけど、本当はここも本来の形を尊重して、いろんなやつが自然淘汰されてその結果できた米ってのが私の取り分なんだろなー。


ふと、草抜きをしながら思ったこと。今は水が一年中流れてきているけど、突然山が崩れたり、道路工事したりして、水が来なくなってしまったらどうしよう?これ、いろんなところでありうる話だな・・・自然の中での変化なら許せるけど、人道的な原因だったら怒りそう私。自分もやっているかもしれないと思って他人事ではないなと思った。

いろいろ考えが巡る草抜き。とにかく今日は嬉しくて嬉しくて。

全部人力だからとても時間はかかるけど、本来はこのくらいのスピード感なはず。機械を入れない私のやり方がちょびっとずつでも海士町へ、地球へ、いい影響をもたらしてくれたらみんなハッピー。とても自己満足かもしれないけど、みんなに自慢したい出来事でした。