1歳年下の弟は
子どもの頃は貧弱で
いつも姉のわたしの後ろに
隠れているような大人しい
性格で
クラスの悪ガキには
虐められて泣かされる
ような所がありました


その度に姉のわたしが
虐めた奴らを
やり返しに行くような
場面が良くありました

弟は父に似て
大人しくて気弱なタチ


わたしは母に似て
小賢しくて勝ち気なタチ



そんな弟から
今朝ちょっとした用で
電話がありました
携帯



特別養護老人ホームまでの通い慣れた場所



その話しが
済んだ後にわたしが

「データフォルダの中のお母さんを見とったら毎日泣けていけんわ」
えーん

「それに毎日闘病の様子を見て来て日に日に弱っていく過程を思い出すと涙が出るんよ」


と、つい言った
ショボーン

そしたら弟は
「姉ちゃん、もう終わったんだからいちいち見たり考えたりしない方がいいよ」

「それに老衰だったんだと思えばもうそれでいいんだから」

と。
びっくり



そんな簡単にわたしには忘れられるものではない

えーん


両親の介護が必要になって
この6年間
弟はほんの2回程しか
両親に会いにも来なかった
兄も然り
プンプン


要介護2から
要介護3になり
次にいきなり

要介護5になった母

ガーンガーンガーン気づき




亡くなる数ヶ月前から
母は弟に会いたがってたから
何回もラインしたのに
既読スルーされた
ムカムカ


その時の
母が可哀想でならなかった
会いたかったに違いない

「仕事が忙しくて来れんらしいよ」

わたしはそんな嘘をついた
その時の母のしょんぼりした顔も忘れられない

泣




そして
ようやく来た時は既に亡くなったその当日
オバケ


遅いんだよ薄情者
パンチ!


それに対して
自責の念もないのか
はてなマーク


会ってやれなくてごめん
とか


ないのか
はてなマーク


わたしに
いつまでもめそめそしても
どうしようもないんだから
と言ったケド


そりゃあ
あんたは刻々と変化する
母の様子を目の当たりに
してないから
情も湧かず
事務的に葬儀に来ただけだろうが

ムキーハッ



わたしは毎日会いに行って
母が段々話せなくなり
目も開けられなくなり
動かなくなってた過程を
見て来たから
その姿が脳裏に焼き付いて
忘れられないんです
泣




ここが特養



今朝
弟にそんな風に言われ
亡くなってまだ1ヶ月も経ってないのに
あんたはお気楽でいいよな

何もしてやらなかったくせに
ショボーンショボーン




弟を責めても何にもならない
彼はそれだけの人なんだから

えー





わたしは
未だに完全には立ち直れずにいます

思い出しては泣いてしまいます

泣
泣
泣