インフルエンザに奪われた筋肉 | 有限実践組-skipbeat-

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 インフルエンザは噂通りツラかった…。あれが自然治癒できるものであることが解せんww ←セーちゃんに教わって知った



 さて、本日はですね、戯れ言です。

 栄養士の立場から少しお話をしようかな、と思い記事を作成いたしました。


 何を話すのかっていうと、病気というものがどれだけすさまじいのかを数値化で明瞭にする方法と(ほぼ食事を取れなかった場合に限る)、回復後にどうやって以前の体を取り戻すのかを簡略的に。


 なのでご興味なき場合は回れ右を推奨です。





 まず、つい先日、インフルエンザAに罹患したことをお知らせしたとき、自分の足が気持ち悪いほど細くなっていた…とお伝えしたのを覚えておいででしょうか。

 そう。回復してから私はこの病に一体何キロぐらい持って行かれたのかと疑問に思い、体重計に乗りました……ら、まさかの3kg喪失。



 ガーン!!たった3日で3kgも…。恐るべしインフルエンザ!!

 ……ガクリ



 3kgも痩せたなんてラッキーじゃん♪…なんて考えてはダメですよ。

 奪われたのは間違いなく筋肉。この筋肉を元に戻そうと考えたら3日間では成し得ないのですから。



 そもそもなぜ筋肉だけが奪われた…と断言できるか、ですが。

 生体から見ると筋肉は「普通預金」、贅肉は「定期預金」だからなのです。



 その理屈を説明します。

 そもそも筋肉と贅肉では対1gに含まれている価値が違うのです。


 生体が身動きをするために必要とするのはエネルギーです。それがなければ歩くことはもとより、呼吸をすることも、瞬きをすることも、心臓が血液を送り出すことも、肺が呼吸を繰り返すことも、自律神経が体温を調節することも出来ません。


 人間が生命を維持するのに必要な最小限のエネルギー交替のことを基礎代謝、と呼びますが、通常、生体はこのエネルギーを日々の食事からと、体内貯蔵しているものから得ているのです。


 体内貯蔵…つまり筋肉か脂肪か、ということになりますが、筋肉イコールタンパク質を分解して得られるエネルギー量が4kcalなのに対し、贅肉イコール脂肪を分解して得られるエネルギー量は9kcalであることが分かっています。


 つまり、生体の立場からしてみると、同じ体の中にある1gを分解した時、得られるエネルギー量が倍も違うので、脂肪の方が価値が高いものなのです。



 ところで、私達がもし日々の生活費に困った場合、取りあえず普通預金のお金から手を付けますよね?普通預金のお金で間に合うならわざわざ定期預金を崩したりはしませんでしょ?

 生体もそれと全く同じ判断で、エネルギー供給が一切行われない飢餓状態にある場合、取りあえずいまある筋肉を順番に切り崩して生命を維持しようとするのです。



 この切り崩し、順序が決まっていると言われています。

 最も早いのが胃の周囲。次に胸、次に腹、そして手や足、と徐々に心臓から遠い場所になっていくと言われていて、つまり私が自分の足を見て気持ち悪いと思ったのは、ここまで搾取の手が伸びたのか…と、いつの間にか張りを失ってしまった自分の足が本当に気持ち悪く見えたのです。



 では、明瞭に数値化していきましょう。

 まず、奪われた3kgについて。これをエネルギー量に換算します。

 ※生体熱量を表す単位(日本ではkcal)は国によって異なります。


 3kg⇒3000g×4kcal=12000kcal

 これが今回私が喪失した筋肉量です。



 そして通常時、一日に必要としているエネルギー量を算出します。

 基本的に1600~1800kcalなのですが、病気で伏せっていた間はほぼ寝ていましたので1600kcalで算出します。

 ※1600は基礎代謝プラス活動量です。臥床状態の代謝量ではありません。


 1600kcal×3日間=4800kcal



 3日間の余分消費エネルギー量

 12000kcal-4800kcal=7200kcal



 本当に単純な計算ではありますが、つまり7200kcalがインフルエンザAとの戦いに使用されたエネルギー量ということです。

 病気が体力を奪う、とはまさにこのこと。




 この3日間、食欲不振でほぼ飲まず食わず状態だったため、生体(この場合は私の体)が必要としたエネルギー量の全てを体内の筋肉で補われてしまいました。


 しかしだからといっていきなり食べても筋肉はすぐに戻りません。

 なにより3日間飲まず食わずだったのにいきなり食事を摂ったとしても、今度は内臓に余計な負担を掛けるだけ。

 ※大丈夫な人は食べた方がいいと思いますが。世の中にはそういう人もいらっしゃる。


 まずはお茶漬けや雑炊などを一杯、そして一緒に大量の水分を摂りましょう。

 お茶漬けや雑炊には豆腐や卵などを入れると尚いいです。私は卵がダメなのでホットミルクで補いましたが、体はタンパク質が不足しています。


 そしてなにより水分が不足しているはず。

 たくさん汗をかいて喉が渇いているはず。


 水分が不足していると血流も悪くなり、それが頭痛の元になります。

 熱が下がったのに頭が痛い、ふらふらする。そういう場合は水分を補いましょう。



 でも本当は、どんなに食欲不振だったとしても、最低限薬を服用するために一日3回、水を摂取したのだから、一緒に牛乳を飲めば良かったと回復してから思いました。

 牛乳、もしくは飲むヨーグルト。腸内環境を少しでも整えておく、という意味でも飲むヨーグルトがいいのかな、と思うのですが、いずれにせよタンパク質を少しでも補っていれば良かったな、と。


 この反省は次回に繋げられたらと考えています。



 一回の食事が出来たあとは徐々に量を増やしていく方式を取っていきます。胃の調子が良ければ数時間もせずお腹が空くはず。外出禁止期間を考慮し、この期間内にほぼ通常の食事に戻せるようにすればいいのです。


 なるべく良質のタンパク質を…って言い方、良く聞くと思いますが(笑)、良質なタンパク質とは、脂肪分が少ないタンパク質のことを言います。脂肪は分解に時間がかかるためにそう言われているのです。


 つまり肉より魚、魚より大豆製品が良く、調理方法で言うなら揚げ物より炒め物、炒め物より煮物、煮物より生ものがいいと言われています。

 でも偏りが出てしまうと栄養バランスも悪くなりますから、私は気をつける程度でいいのかな、と考えています。


 ちなみにですが、罹患前の私は納豆、乳製品をほぼ毎日、鶏肉、豚肉、牛肉、豆腐は日替わりにしていました。まぁ、こちらは参考までに。



 しかし、どんな食事を摂ったところで筋肉はすぐ元の状態には戻りません。


 しかも快復後はやたらと食事を勧めてくれる人がいらっしゃいますが、「病気治ったんだろ?ほら、食え!」なんて言われて勧められるままに食べてはダメですよ。 ※成人に限る。



 筋肉量が減っている…ということは、一日に必要とされるエネルギー量も減っている、ということです。

 それを無視してまた以前と同じように1日の必要量を摂ってしまえば、生体的には余分に摂取されたエネルギーにしか見えませんから当然『貯蔵』されてしまいます。


 なにより飢餓状態を味わったばかりの体は貪欲に貯蔵することに邁進します。つまり食べた分だけ脂肪が増えます。コレがリバウンドに繋がるわけです。


 インフルエンザは本当に大変ですよね。…でも、体をリセットするチャンスを貰ったのだ、と前向きに考え、今一度、日々の食事に気をつけて頂ければな、と思い、お話させていただきました。



 お付き合いくださってありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。


 なお、上記にて説明した「病気に使ったエネルギー量の算出」などは、私が個人的に考えてやっただけで、どこかの専門機関が提唱していたり裏付けがあったりする内容ではございません。



 あくまでも栄養士資格しか持たない人間が簡単に考えたものである、という認識をお忘れなさいませんように。




    一葉 梨紗 拝