いつもありがとです、一葉です。
お久しぶりの秋妄想、お届けいたします。
もうそろそろだと思うのですけど、全然存在を感じない。もしかしたら引っ越してきたこの周辺には植わって無いのかな~なんて思っていたのですが、違いました。
見つけた樹に近づいてみたら、ちぃさな花芽がいくつもいくつも付いていました♡
そっか、まだ咲いていなかっただけか。
そう、実際にはまだなのですけど、想像しちゃったら出てきちゃったのです♡
この時期特有の金木犀妄想(笑)
ネタバレ無し原作沿い両片想い蓮キョのキョーコちゃんside。
お付き合い頂けたら嬉しいです ☆
■ しあわせあわせ ■
ここ数日、気温はだいぶ落ち着いた感があった。
降り注がれる太陽の光を直接浴びれば、充分汗をかけるほどの熱量はあったけど、横切る風の涼しさに助けられ、秋が来たことを実感していた。
「 ……こっちの道、行ってみようかな 」
学校が終わって、LMEに向かう途中だった。
ラブミー部室に一度寄って、ラブミーツナギを持ってから現場に移動しなければならない。
だから私は徒歩だったのだ。
その道すがら、いつもだったらまっすぐ行っていただろう分岐点で私が気まぐれに路地へと足を向けたのは、本当につまらない理由だった。
実は昨日、敦賀さんが載っている雑誌を購入した。
もちろんスミからスミまで読んだ。主に敦賀さんの特集ページを重点的に。
…で、その本の占いページに、こう書かれていたのだ。
同じ道ばかりを歩いていると、良い運気は巡って来ない…と。
「 ……一理あるかも 」
ね、本当につまらないでしょう?
運気…なんて目には見えないものだから、たとえそうしたからといって運が良くなるかも…なんて期待は全くしていなかった。
路地に入ってすぐ、敦賀さんを見つけるまでは……。
「 ……っ… 」
あの後姿は敦賀さんだ。
間違いないと思った。
急いで踵を跳ね上げて、敦賀さんを追いかけた。
「 ……?……っ…最上さん? 」
「 あ……声をかける前にバレちゃいました 」
「 そりゃあね。後ろからものすごい勢いの足音が響けば俺でなくても振り向くと思うよ 」
「 あはは。そうですよね 」
「「 ところで、どうしてここに? 」」
ハモった瞬間、私たちは二人でプッと吹き出した。
「 ……ふふっ、やだ。私は……なんとなく、です 」
「 そうなの?俺はね、本にそう書いてあったから 」
「 え? 」
「 昨日、俺を取材してくれた雑誌が発売されてね、LMEに届いていたんだ。その本の占いコーナーを何気なく読んだらそう書いてあったから 」
「 ……同じ道ばかりを歩くと良い運気は巡って来ない? 」
「 あれ?知ってた?それそれ。俺、歩くはおろか、同じ道ばかりを車で走っているから、相当良い運気を逃して来たんじゃないかって考えたんだ。それで社さんに途中で下ろしてもらってね 」
「 ……っ……ふふっ… 」
「 なに?嬉しそう 」
「 いえ、敦賀さんでもそんなこと考えるんだなぁって思って 」
「 考えるよ、俺だって。そしてこの占いは確かだって思った 」
「 え? 」
「 お陰で君に会えただろ。いい運気だ 」
「 ……っ!!!な……なに意味不明なこと言ってるんですか!! 」
「 うん?意味わからない?おかしいな。ところで、君もLMEに行くんだろ?こうして会ったんだし、一緒に行こうか 」
「 はい!!! 」
敦賀さんの隣に並んで、一緒に一歩を進んだ。
そのとき、道端にひっそりとたたずんでいた金木犀が、いい運気を拾えて良かったねって、優しく微笑んでくれた気がした。
E N D
世の中には「めぐり合わせ」という言葉がありますが、この言葉の意味は、誰かが不幸に遭っている時に誰かが良い目にあっている、という意味なのだとか。
蓮くんとキョーコちゃんが互いに鉢合わせたら、それは幸運でしかないな、と思って、辞書には無い言葉を作ってみました♡
一葉もたまに違う道から目的地を目指すことがあります。新鮮な気分になっていいですよね。道に迷った途端に泣きそうになりますけど(笑)
⇒しあわせあわせ・拍手
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