SS 笑いが止まらぬ密偵者・後日談 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 一葉です。こちらはタイトル通り、先日お届けしたSS「笑いが止まらぬ密偵者」の後日談です。



 本日お届けのこちらにも前話同様、さりげないネタバレが含まれております。

 コミックス派でネタバレ回避お嬢様は回れ右を推奨です。




 ちなみに前のお話こちら↓

 「友達区分」

 「笑いが止まらぬ密偵者」




 お楽しみいただけたら幸いです。



近い将来こんな事あったら面白いのにな妄想の続きの後日談

■ 笑いが止まらぬ密偵者・後日談 ■





「 え?敦賀さんもこの機種だったんですか? 」



 そういえばキョーコちゃんには言ってなかったなと思い至り、俺はその事実を彼女に伝えた。

 思いもよらなかった…って顔でキョーコちゃんは少し驚き顔だった。



「 うん、そう。だからね、操作で分からないことがあったら蓮に聞いた方がいいかも知れない。

 俺と違ってアイツはかなり弄ってる方だから、色々突っ込んだ操作を教えてもらえるかもしれないよ 」


「 ああ!!そうかもですよね。私、知ってます。敦賀さん、折り畳みの携帯だった頃、それで良く調べものをしていらしたんですよね。

 その頃のものより今のコレの方がずっと画面も大きいし綺麗ですから、もしかしたら敦賀さん、さらに携帯フル活用していらっしゃるかも 」


「 ね!!もちろん俺も聞かれたら判る範囲で教えるけど、蓮に聞いた方が早いかも知れないってのを覚えておいて。蓮、何でも聞いて来ていいよって言ってたから。…あ、LINEでそういう話とかしてる? 」


「 いえ。LINEはほとんど活用してなくて…。社さん、わざわざのお気遣いありがとうございます!自分でももう少し使えるようになってから少しずつ疑問を解消していこうと思います 」


「 そうだね。そうするのがいいかもね 」


「 京子さん、入って頂けますか~? 」


「 はい、行きます!!じゃ、社さん、行って来ますね! 」


「 うん、行っといで 」



 キョーコちゃんを呼びに来たスタッフさんに促され、席を立ったキョーコちゃんの背中を俺は微笑ましく見守った。


 しかし三歩進んだところでまさかのキョーコちゃんも足を止め、くるりと俺に振り向いたことで俺は目を丸くする。



「 キョーコちゃん、どうした? 」


「 ……社さん 」


「 ん? 」


「 私の携帯……っ……いえ、何でも無いです!すみません。お手数ですが私の手荷物、よろしくお願いします! 」


「 うん、大丈夫だよ。心配せず行っといで 」


「 はい 」



 このとき俺は右手を上げてニッコリ笑ってみせたけど、俺の脳裏に浮かんでいたのは先日聞いた蓮のセリフ。



『 ……使い方が判っているからって俺の携帯を勝手にいじらないで下さいよ? 』



 自然と頬に苦笑が浮かんだ。



「 やっぱり……蓮とキョーコちゃんって、どこか似たような所があるんだよな。いまもしかしたらソレを言おうとしてやっぱり…って思い止まったんじゃないの?キョーコちゃん 」



 キョーコちゃんが視界に届かない場所まで移動したのを見届けて、いけないと思いつつも俺は素早く手袋を装着。キョーコちゃんの携帯を持ち上げる。


 蓮の時と同じように画面にはパスコードを求めるメッセージ表示が現れ、それを見つめながら俺は誰に聞かせるでもなく、独り言をつぶやいた。



「 ……実はさ、少し前まで俺は自分の誕生日を入れていたんだよね。けどそれって一番突破されやすいコードだって言われているし、実際そうだから携帯会社もそれ以外を推奨しているんだよな。

 …で、実は俺、二人の兼任マネージャーを任されたのをきっかけにその日付に変更しちゃったんだけどさ… 」



 さて、キョーコちゃんが登録したパスコードはなんだろう。



 蓮の誕生日は2月10日。

 これを4桁にするのなら始まりは0からになる訳だけど……。



 悪いとは思いつつ好奇心が先に立つ。

 キョーコちゃんに限ってそんなことはないかも知れないな、と思う一方で、どうか蓮をよろしくと心からの祈りをささげていた。



 ……0……2……1……0…と入力し、押したEnterと同時にソレが解除になったとき、信じられないほど歓喜で震えた。



「 マジか?!解除になっちゃったよ、蓮!!!

 キョーコちゃんの携帯にお前がいる……っっっ!!!! 」



 判ってる!!

 いま俺がやったことはマナー違反以上に最低な行為で、マネージャーとしては愚か、人としてもっとも悪徳だったってことは。


 だから誰にも告白する気はないし

 ましてや知った事実を本人達に言う気すらないけれど……。




 両手で持ったキョーコちゃんの携帯を額に当て、武者震いに震えながら俺は必死に歓喜の笑いをこらえた。



「 ……っっ!!……俺、いくらでも二人を応援するから……っ…!! 」



 やったー!!!って、叫んでしまいたい気分だった。



 二人はいま別々の場所で、けれど共に仕事に精を出している最中だっていうのに。




 その頑張りを他所に

 俺はしばしの間、不審者よりアヤシイ忍び笑いが止まらなかった。






     E N D


実はこのネタでもう一本、思いついているお話があるのですが、まだ形になっておりませんのです。

それもそう遠くない未来にお届け出来ればいいな~と思っております。


しかしあれだね。キョーコちゃん的には前の携帯には蓮くんの寝顔があるから変更するなら相当勇気必要だよね…と思わなくもない。



⇒笑いが止まらぬ密偵者・後日談◇拍手

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※このお話は「まぼろしメッセージ」に続きます♡



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