SS ある少女と押しかけキューピッドの攻防戦◇前編(頂き物) | 有限実践組-skipbeat-

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 一葉です。いつもありがとうございます。(。-人-。)


 11月は『 のろまな亀のつぶやき 』を運営されていらっしゃるマリモ様と一葉宅がともにブログ運営を始めた月です。(マリモ様とは年季が全く違いますが)


 そのマリモさまから頂戴した前後編の現代パラレルをお披露目いたします♪

 ヾ(@^▽^@)ノひゃっほ~う♪♪


 どうぞお楽しみ下さいませo(〃^▽^〃)o



■ ある少女と押しかけキューピッドの攻防戦 ◇前編 ■ 著者/マリモ様





最上キョーコという少女は恋愛に縁がない。
いや、縁がないどころの話ではないかもしれない。
これまで好きになった男はまず初恋相手を筆頭に、とんでもないロクデナシか何かしら問題あるヤツばかり。
それが最初に分かっていれば好意など持たなかったものを、決まって手遅れ後に発覚するのだからタチが悪い。
故に現在までの17年間一度もお付き合いなんてしたことないし、もし仮に出来てたとしても続きゃしなかっただろう。
こういったわけだから恋愛は彼女にとってはもはや鬼門、いや厄介事の部類に分類されている。
そんな見事なまでに男っ気全くなしの少女の元に、突然ソレはやって来たのだった・・・。


「やあやあ、最上キョーコ君。ずっと独り身の寂しい君に恋人を作りに来てやったぞ。
この愛の使者が来た以上、素敵な恋人が出来ること間違いなしだ。
なのでドーンと大船に乗った気でいたまえ。」

「結構です。そんなもの要らないので、とっととお帰り下さい。」

鳴ったインターホンに応対した途端言われた言葉を、キョーコは即座に拒否した。
まあ、これは至って当たり前の反応である。
初対面の、ましてや愛の使者などと名乗る怪しさ満点の男の言葉にホイホイ頷く人間など、この世のどこを探したっていやしないだろうから。
もしいたならばしかと諭してやるべきだろう、そんなんじゃ騙されて痛い目見るぞと。
とにかく彼女のこの対応は至極当然のもののはずなのだが、どうやら約1名には違ったらしい。
何故か断られるとは思ってなかったらしいその男は返答を聞くなり、驚きの形相で通話口に顔を近づけ抗議しだした。

「ぬぁ?!な、何故だ、この愛の使者に助けてもらえるチャンスなど滅多にないのだぞ。
それを断るとか、勿体ないと思わんのか君はっ!」

「全く思いませんね。愛なんて所詮人間が感じる錯覚のような感情。
そんなくだらないモノに費やす時間など、こちとら持ち合わせてはおりませんから。」

ついでにおかしな人に割く時間もね、そう内心で続けたキョーコはまだ何か喚いてる男に構わずインターホンを切って引っ込んだのだが。

「おいおい、話は最後まで聞くのが礼儀だろうが。」

戻ったそこにさっきまでインターホン越しに話してた相手がいたため、唖然と立ち尽くす。

「な、アナタどうやってここに・・・。」

「ん?そりゃ私が愛の使者だからに決まってるじゃないか。
恋する人の味方、キューピッドに不可能はないのだ。
それはいいとして・・・いきなり目の前に現れたら驚くと思い気を遣ったこっちに対して、あの対応はあんまりではないかね。
気を付けないと人間性を疑われてしまうぞ。」

そんなの、変質者紛いの訪問をした人物に言われたくはない。
などと喉元まで出かかった思いは賢明にも声にはせず飲み込み、彼女はため息交じりに違う言葉を口にする。

「アナタはさっき、私に恋人を作りに来たと仰いましたよね。
それってもう候補は決まってるんでしょうから、その人のことを教えてください。」

少女の態度は明らかに、聞くだけは聞いてやるといったもの。
それでも望んでた台詞を引き出せた男は、満足げにほくそ笑んだのだった。



つづく


続きは明日ですよ♡



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