ツッコミどころ満載のSSをお届け致します、一葉です。
ここ最近、蓮君の口から何度「寝室に行こう」と呟かせたことだろうか(笑)
シチュエーション違いでこんなにも書けるなんて我ながら面白い驚きです。
さて、本日のお話は先日UP致しましたSSの続きです。
前話こちら↓
ただ、一言だけ先に言わせてください。
……このあいだの続きなのだけど… ( ̄▽+ ̄*) …致した後の続きじゃないよって、ことだけ。
■ いざないの扉 ■
それは余りにも想像を絶する、甘美な告白に聞こえた。
――――――― 敦賀さん。私、大人になりたいです…
最上さんのことだ。
この約束が、たとえ俺から仕掛けた悪戯から派生したものだろうと何だろうと、約束は約束だ…と、そう思ったに違いない。
あり得ないほど頬を染め
ありったけの勇気を絞り出してくれたのだろう事に感謝しながら
二人で俺の寝室に向かうまでの短い距離を彼女と肩を並べて無言で歩いた。
その途中
俺はハタと現実に気付く。
――――――― ちょっと待てよ?!俺……アレ持ってないぞ?
もちろん、気付いた時点でいくつかの未来を選択する余地はあった。
中でも有力なのは、この子に丁寧にステップアップして行こうと告げ、今日は最後までしないというコースを辿るというもの。
それが一番スマートな道に思える。
でもそれ、俺、我慢できるか……?
…―――――――――――――― 無理。
それはムリ、無理だろう。
我慢できない。
だいたい、この子が俺を気遣って用意してくれた一種異様なあの夕食を俺は完全完食済みなんだ。
正直いますぐにだってこの子を押し倒したいぐらいなのに……
「 ……?……敦賀さん?どうなさったんですか? 」
「 ん……最上さん、シャワーでも浴びる? 」
「 え? 」
「 君、いますごく緊張してるだろ?だから。
少しはリラックスできるかもしれないし… 」
そう。
そしてその間に俺がアレを買って来れば……
「 あ…の……、お気持ちは嬉しいのですが… 」
「 ん? 」
「 私、浴びなくても平気です!! 」
真っ赤な顔で両手をグーにしながら勢いよく声を跳ね上げた最上さんは、本当に、いますぐ押し倒したくなるぐらい可愛い顔を俺に見せてくれたのだけど
返って来た答えの意外性に
俺は思わず腰をかがめて彼女の顔を覗き込んだ。
「 いいの?本当に? 」
「 いっ……いいんです。女に二言はありません!
……だっ…だって……じ、時間を置いたら、私の……覚悟が…… 」
覚悟。
そうだよな。覚悟、決めて来てるよな。
時間を置くことでそれが撤回される可能性があるのなら
もちろん俺だってそれは回避したいけど。
でも俺、だからって君に対して無責任なことをしたくないんだ。
絶対に。
「 ……じゃあ、大変申し訳ないんだけど、寝室で少しだけ待っていてもらえる? 」
「 あ、はい。敦賀さんがシャワーを浴びられるんですね?大丈夫です 」
「 いや、そうじゃなくて、俺、少しだけ外に出るから… 」
「 えっ?敦賀さん、どこかに行かれるんですか!? 」
弾かれるように飛んできた声と
俺を見上げた縋るような眼差しに
いともたやすく射止められて刹那、俺は息を飲んだ。
や……あの、最上さん。
そういう顔するの、いまは遠慮してもらえないかな……
ただでさえ俺
君お手製の夕食を平らげたせいで体熱が異様に上昇しているのに
そんな寂しそうな依存心むき出しの目で見上げられたら
欲望が抑えきれない……
「 うん。ちょっとだけ…。でもすぐ戻ってくるよ? 」
「 でもぉ……はっ?!…あの、敦賀さん!! 」
「 うん? 」
「 もしかして!!!もし…もしもお買い物のご用事……とかでしたら…だ、だいじょうぶ……です、ので…… 」
「 ――――――――― は? 」
大丈夫?…って
ナニが?
「 私、荷物を持ってきますね 」
「 え?はい?ちょっと、最上さん? 」
そう言ってリビングに置きっぱなしになっていた自分の荷物を取りに行った最上さんは、バッグを抱きかかえてまたすぐ俺の所に戻って来て
二人で寝室に入ったところで荷物の中からそれを取り出し
最上さんは丁寧に床に置いてそれらを俺に見せてくれた。
ひどく、予想外のモノを ――――― ……
「 えっと……敦賀さんのサイズが判りませんでしたので、店頭で販売されていた全サイズを購入してみたのですが…… 」
「 はい?!?!?! 」
「 で……出来なかったら困ると思いまして…… 」
「 出来なかったら? 」
それを言うなら出来たら困る、だろ?
俺は困らないけど。
むしろそれを口実にしちゃえばいいってすぐ思い至るぐらい君に本気だけど。
あ、嘘。
やっぱり君が困ることは俺も困る。
それに、イチャイチャ出来る期間が極端に短いのはやっぱりイヤだ。
「 あれ?言葉が違う?えっとえっと……、あの約束を実行してもらえなかったら困る?…と思いまして…… 」
――――――― だけど、最上さん……
君は純情乙女なんだよな?!?!?!
まさかこれ、いっぺんに買って来たとか言わないよな?
いや、でも
一個一個別々に買って来るのはもっと恥ずかしいか?
いや、もういい…
問題はそこじゃないから。
「 ……そう。俺の身体を気遣った食材を用意してくれただけじゃなく、こんなものまで準備してくれてたんだ…… 」
そりゃ、目的があるなら君
一生懸命頑張るタイプだけど
覚悟を決めて自らお膳立てしたのに出来なかったら困る…って考えてここまで用意するのも、君らしいって云えば本当に君らしい気もするけれど
でも、これは用意周到過ぎるだろう?
「 一応…礼儀かと、思いまして……。
こちらから、いきなりお願いする訳ですし… 」
ああ……うん。
確かに今日
君、イキナリ俺に切り出してきたよな。
そりゃあもう、本当に、いきなり……
「 敦賀さん?大丈夫ですか?あの、さきほど仰っていた外出って、しなくても平気ですか? 」
「 ………… 」
この子、いつからこんなことを考えていたんだろう。
ここまでするってことは
今夜、絶対、俺にして欲しいって思っているってことだよな。
「 うん。大丈夫。色々思う所はあったけど、おかげで結果的には俺、自分を抑える必要はないってことも判ったし 」
「 え? 」
「 初めての君がここまで準備をしてくれたんだ。しかも、俺の仕事がオフ日になる前夜に合わせて。至れり尽くせりってこういう事だよな。
ね、最上さん。色々気遣ってくれて本当にありがとうね?俺、君の期待に最大級の愛情で応えてみせるから 」
「 え?……っと… 」
「 ん? 」
「 ……やだ……敦賀さん、どうしてでしょう? 」
「 なに?どうした? 」
「 いま一瞬、敦賀さんの笑顔を見て背筋がゾッとしてしまいました… 」
「 ああ、それはきっと武者震いってやつじゃない?
そうそう。君、シャワー浴びなくていいって言ったよな。じゃあ、もういいね? 」
「 あっ!!敦賀さん、私やっぱり…… 」
「 女に二言はないんだろ。終わってから一緒に浴びればいいよ 」
この夜
最上さんらしい機転により最大の難所をいともたやすくクリアできた俺は
彼女を大人の世界に導くべく、最初の扉を実にスマートに切り拓いた。
E N D
そしてキョーコちゃんが、「もう許して下さい、ごめんなさい」って泣きじゃくるまで愛し続けました♡
一葉的ツッコミどころ、実はここでした(笑)
蓮くんの食事に気を使ったキョーコちゃんの心情を考えたら、その他にも色々と気を使っているキョーコちゃんが思いついちゃったんです。
実はこのお話たち、シリーズで続けることが出来そうだったのですけど、肝心のシリーズ名と次のお話になる妄想を思いついた時にメモることが出来なくて……。
残念です。すでにおぼろげにしか記憶がなくて。
なので思い出したら(又は思いついたら)そのとき続けることにします。
…ってことで、邪に続く妄想を。 ←ここまで書いといてまだ書くのか…
「 最上さん、本当にいいね? 」
「 敦賀さん…。どうしてそれをいま聞くんですか。こんな…つ…敦賀さんのベットに寝そべった私を逃がさないように、がっちり私の腕を掴んで私を見下ろしているあなたが今さら… 」
「 一応、判っていると思うけど、君いま純潔を失おうとしているんだよ?
約束したとはいえ、ただの先輩の男に…… 」
「 た…ただのって…。敦賀さんは、ただの事務所の先輩じゃありません… 」
「 なに?良く聞こえない。顔を逸らしてブツブツ何かを言うんじゃなくてちゃんと俺に言って?それ、独り言じゃないんだろ?」
「 もうっ!!敦賀さんは、ただの事務所の先輩じゃありません。私にとっては!! 」
「 …それ、もう少し具体的に言って?じゃあ俺、君にとってのなに? 」
「 だっ!!!!それ、別に気にしなくてもいいと思います! 」
「 なに言ってるんだ。そこは大いに気にすべき箇所だよ?何しろ愛し方だってそれで随分変わってくるし。……いや、変わるはずがないか。ごめん。俺の対応は同じだった。けど気持ちが違う 」
「 は?え?どういうことです? 」
「 いいから。とにかく言って?じゃないとこれから俺、君が思わず赤面しちゃうようなすごーく恥ずかしいことをするよ? 」
「 ☆%&>▽<///っ★#%っっっ!?!! 」
「 ふっ…。それじゃ全然判らない。ほら、最上さん。早く言って? 」
「 ちょっ…にょわあぁぁっ!!やんっ!つ…るが、さん……は… 」
「 うん、なに?早く言わないと何度もするよ? 」 ←ナニしてんだよ…
……なんて楽しみつつ、このあと蓮君はキョーコちゃんから自分への告白を絞り出させてから大好きな彼女を大人の女性へと導きました(笑)
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