3月だ!春だ!ウキウキだ!な一葉でっすо(ж>▽<)y ☆
あい?花粉症でも春は大好きな季節ですよ
陽気が心地よさを誘い、素敵な妄想の世界へと誘ってくれるのですよ♪
んでもって我が家の蓮キョは基本的に原作沿いを謳っている訳ですけど、どういう訳か時々、蓮君が暴走気味。
そしてタイトルの軽さとは裏腹に、どうしてこうなった???…な感じに仕上がりました。
あら、ちょっと暴走気味なのね?(*⌒∇⌒*)…なカンジでお付き合い&お楽しみいただければ幸いです♡
■ いたずら心 ■
敦賀さんのお宅で、敦賀さんと一緒に夕食を済ませたあと
新しいドラマの仕事を貰ったんだ、と
敦賀さんはいつもの様子でそう言った。
「 どんなドラマなんですか? 」
「 ん?知りたい?実はまだ台本は出来ていないんだけどね。でも原作本があるっていうから貰ったんだ。…良かったら読む? 」
本当に普通の
いつもの口調だった。
敦賀さんは温厚紳士の愛称に相応しい、とても穏やかな笑顔を浮かべ
自分のカバンから小説を一冊取り出すと私にウィンクを投げつけた。
「 読みたいです! 」
「 …―――――― そう?じゃあ、コーヒーでも淹れて読もうか?最上さん、朗読してもらえる? 」
「 へ?……ええ、はい… 」
敦賀さんにしては不思議な事を言うなぁって
ちょっとの違和感を覚えたけれど
特に追及はしなかった。
たぶん、敦賀さんもまだ原作本に目を通していないんだわって
勝手にそう、解釈をした。
でもそれは大きな間違いだった。
だって敦賀さんには明確な意図があったのだもの。
「 ……覆いかぶさるような態勢で… 」
読み進んで行くうち、話の内容はだんだんと
妖しい気配が漂い始めて
「 彼女の唇に自分のそれを重ねて……細く開いた…唇の間隙に……静かに舌を差し入れ… 」
「 ん?最上さん。なんか声が徐々にしぼんでいって良く聞こえないんだけど? 」
クスクスと 忍ぶように漏れる笑い声。
敦賀さんは私の後ろで
敦賀さんにしては本当に珍しく
ソファの上で横になって私の朗読を聞いていて
私はと言えば
敦賀さんから手渡された原作本を手に持って
ソファに寄りかかる形で床に腰を下ろしていた。
「 …敦賀さん?この本って… 」
「 ん?どうかした? 」
たぶん私、敦賀さんにからかわれているんじゃないかしらって、何となく思っていた。
この本はドラマの原作本なんかじゃない。
『 細められた目元から零されるクリスタルの輝きまでもが彼の情欲を簡単に煽る… 』 …って一節を読みきると、また敦賀さんの口からは軽い笑みがこぼれた。
右手の指先が私の首元を意味深になぞり、強い確信が脳裏を過ぎる。
「 ひゃうっ!!止めて下さいよ、敦賀さん。ちなみにこれって、本当は原作本じゃないですよね!? 」
「 どうしてそう思うの? 」
「 だって… 」
情欲を煽るとか、唇の間隙に舌を差し入れるとか、小刻みに震える双丘を目指して指を這わせるとか…。
どんなに視点を変えて違う方に受け止めようとしても、どうしたってそっち方面のシーンしか思いつかないのだもの…。
いわゆる、濡れ場のシーンしか…。
しかもこの本の内容はかなりその濃度が高い。
「 最上さん。どうした? 」
「 ……も、読めませんっ!! 」
「 うん?もう読みたくなくなっちゃった?せっかく面白くなってきたところだったのに 」
振り向いた私の視界に入った敦賀さんはどこか粘着質な笑みを浮かべ、ソファに肘をついて片手で自分の顎を支えていた。
視線がかち合うと夜の帝王じみた表情を浮かべ
穏やかな口調の低い声で私の名を口にしながらもう一方の手を私の方へと優雅に伸ばす。
男の人らしい指先で私の耳元の髪を弄ぶと、敦賀さんは姿勢を崩して敦賀さんの方へ向いた私をまるで射止めようとでもするみたいに
何もかもを見透かした風に鋭く目を細めてまたクスリと笑った。
「 最上さん。顔、真っ赤だね。もしかしたら君、どんな内容か理解できちゃってた? 」
「 …当たり前じゃないですか。私だってそういう知識ぐらい持っているんですよ。それに、これがドラマになりうる原作本かどうかぐらい、私にだって判ります… 」
「 そう。気付いたんだ。
……ちなみに最上さんは、そういうのって興味ある? 」
「 !!!! 」
正直、返答に言葉が詰まった。
私は、こういう敦賀さんを何度か見たことがある。
始めて見たのはダークムーンごっこの時。
敦賀さんは壮絶な色気を孕んで、私の心をこれでもかと打ちのめした。
苦手…苦手なの……。
そういう敦賀さんに見つめられると
どうしようもなく背筋が痺れて、心臓が止まりそうになってしまうから…。
「 興味あるって言ったら、どうなんですか? 」
「 俺が教えてあげようか? 」
「 …………は? 」
「 ファーストキスは最上さん、もう経験しちゃっているだろ?だからステップアップしたその先を、俺が教えてあげるよ 」
一切の抵抗を許さないほど、夜の帝王顔を浮かべた敦賀さんが
耳元の髪を梳くのをやめ、私の唇を、親指の腹でツイ…と撫でる。
上半身を起こしてソファに座り直し
私の頭を抱えようというのか、前屈みになって両手を伸ばしてきたとき
私は瞬間、肩を縮めた。
―――――――― その手に、捕まってはいけない。
この想いを気付かれるわけにはいかない。
「 いやっ!!!触らないで下さい!そんな敦賀さん、嫌いですっ!!! 」
「 もが…… 」
敦賀さんはたぶん
こんなことで私が泣くなんて思ってもいなかったに違いない。
私の頬を伝い落ちる涙を見て、敦賀さんは一瞬、目を瞠って息を呑んだ。
帝王の笑顔が刹那に消え、いつもの優しい空気が敦賀さんの瞳に宿る。
「 最上さん 」
「 キライッ!キライです! 」
「 最上さん…嘘だよ 」
「 いやっ!離して下さい。そんな敦賀さん、イヤッ!!キライです 」
「 ごめん!!ごめんってば。ごめん、最上さん… 」
だけど驚いたのは自分だって同じだった。
まさかこんなことで、容易く涙がこぼれるなんて思いもしなかった。
「 やだっ!!敦賀さんのバカッ!嫌い!!そんな敦賀さん… 」
「 ゴメン!!本当にゴメンって!!お願いだから最上さん、そんなに何度も嫌いって言わないでくれ。君の口からそれを聞くのが俺には一番堪える。……謝るから。ゴメン 」
「 最低です!!こんな事でからかうなんて…。そんな敦賀さんはイヤッ 」
だけど私は、本当に嫌だったの。
こんな風にからかわれて笑われると、君は子供だよなってそう言われている気がして
その烙印をしつこく押されている様な気がして、ひどくみじめな気持ちになる。
「 ごめんね。でも、聞いて。俺、君をからかったわけじゃないんだ 」
強引に私の反抗を制圧して
上向かせた私の顔を真正面から見つめた敦賀さんの表情は痛そうなほど歪んでいた。
「 からかってないなら何ですか! 」
「 いたずら心が無かったって言えばもちろん、嘘になるけど 」
「 ほら、やっぱり!! 」
「 違うって!ただ、予約を取り付けておこうと思っただけなんだ。だからそのきっかけを… 」
「 ……予約? 」
「 そうだよ。君だっていつまでも子供のままじゃいられないだろ。
大人になりたいって思う時がきっと来るよ。だから君がそう思ったとき、俺が… 」
私の頬を両手でがっちりと掴んだ敦賀さんは私から視線を外して言葉を飲み込み、少しだけ考え込んでからもう一度、私に向き直った。
私めがけて投げられる視線を逃げもせずに受け止める。
「 ……俺が…のあとはなんですか? 」
「 君が純潔を誓ったのは俺だろ。だから、君が無垢な少女の殻を破りたくなったとき、その相手が俺以外なのは赦さない… 」
「 ……っ!? 」
ソファからずり落ちて、敦賀さんは優しく私を抱きしめた。
耳元に近づいた唇から、どこかへこんだ様な震える声音で敦賀さんがそっと囁く。
―――――― ごめん。謝るから
だからもう二度と俺を嫌いなんて言わないで…
どうして嫌いになれるというんだろう。
いっそあなたを嫌いになれたら
こんなにもこの胸が悲鳴を上げることは無かったでしょうに。
私をからかった相手が敦賀さんじゃなかったら
たぶん私は泣きもせずに一蹴できた。
相手が、敦賀さんじゃなかったら……
自分が恋したこの人じゃなかったら
「 キライなんて嘘ですよ、敦賀さん。私が敦賀さんを本当に嫌いになれるはずがありません。
お言葉に甘えて、もしその時が来たらお願いしてもいいですか? 」
…当然だよ。俺以外は赦さないよ…って
強気なセリフなのにどこか縋るような口調で続いた敦賀さんのセリフに
はい、予約ですよね。受け付けました…って私が言うのは偉そうですかねって言いながら苦笑をもらした私は
変わらず腕の力を解かない敦賀さんに甘えるように
その胸に顔をうずめた。
いつかこの恋心を、この人に告白する日が来るのでしょうか……?
E N D
…うーん。どうしてこうなった???
キョーコちゃんに嫌いって言われたのが予想外だったのか、強気が引っ込んで凹んだ蓮様。
だから、どうしてこうなった???
ちなみ文中のキョーコちゃんが朗読している一節は、一葉宅アメンバー様限定の某続き妄想から引っ張って来ました♡ わははは
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※なぜか時間を置いて続きのお話が出来ました⇒「愛の終止符」
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