SS 個人指導 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 …ちょりっす…。(.. ) いちよーでっす。

 あれ?今月はもう終わりって言ったのに、どうしてUPなんてしてるんだろう…。


 すみません。全然大人しくしていられない奴で(笑)


 過去の妄想メモメモを発掘がてら、連載物の妄想メモなぞと分類することしばし。

 未完物が圧倒的多数なのはいつものことですから発掘した時はなんとも思わなかったのですが、そのうちの一つがふと脳裏を過ぎり、ラストまでが走馬灯のようにモワッと…。


 やばいな、走馬燈って。まだ一葉、お陀仏になりたくないのに。

 そんな感じで浮かんできたものですが、敢えて本日UP致しましたのはそれがタイミングってやつだからです。

 いつも言っておりますが少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。蓮君がちょっと(いや、かなり)変ですけど(笑)


■ 個人指導 ■





 最近は日本でもハロウィンで盛り上がる事が多くなったように思う。


 夢見がちな俺の想い人、最上さんもきっと好きに違いないと考えながらラブミー部に顔を出して、偶然、自分が目の当たりにした光景に俺は思わず息をのんだ。


 慌てて駆け出し、フンフン♪と陽気にハミングを刻んでいた彼女の細い手の動きを制す。

 驚いて顔を上げた最上さんの大きな瞳に喉を鳴らしながら、俺はなんとか声を絞り出した。



「 …最上さん、だめだよ。そんな風に扱ったら… 」


「 え?でも、メイクを落としたところだったので肌を整えるために化粧水をつけていただけですよ…? 」



 うん。それはもちろん、判ってる。

 テーブルの上には化粧水の瓶が置いてあるし、コットンだってちゃんとある。


 君が鏡を見ながらコットンを持った右手で頬をトントン…としていたんだから、何をしていたのかは一目瞭然。

 だからこそ、俺は口を出さずにはいられなかった。



「 最上さん。肌は本来とても敏感なんだ。そんなに強く叩いたりしたら潤いを与えるどころか肌に負担をかけてしまう。だからもっとソフトに扱ってあげて? 」


「 え?いまの…優しくなかったですか? 」


「 うん。全然、まったく、ちっとも 」


「 ええー?そうですかぁ? 」



 ――――― うん。本当にそうだったよ。



 これは、自分の心の中でつぶやくだけにとどめておくけど、その肌はいつか俺のになるものなんだ。


 だから、俺が君に触れる前に間違ったお手入れで損なうなんて、それがたとえ君であっても俺は絶対に許さないよ?


 第一、そんなにも美しくキメが整った綺麗な肌なのに、トントン…なんて音を立てた時点でそれはもうアウトなんだから。



「 最上さん、ちょっと貸して? 」


「 え?はい、どうぞ… 」


「 こう…ね、コットンを持った時に化粧水が指に伝うぐらい化粧水を染み込ませてから…。最上さん、俺の方を向いて目を閉じて? 」


「 あ…はい… 」


「 トントンと叩くんじゃなくて、こう…優しく押し付けるように肌に触れていくんだよ 」



 そう。

 たとえるなら、俺が君の肌にそっと唇を寄せるみたいに…



「 決してこすらないようにね。触れたら離して、少し場所をずらしてまた触れたら離す…で移動を繰り返していくんだ。…君のやり方との違いが分かる? 」


「 はい。判ります… 」



 コットンで彼女の肌に触れるたびに繊細に震える睫毛を見つめながら


 左手で彼女の顎を支え、右手で優しさを含ませたコットンを使って

 彼女の顔全体に触れていった。


 ほんの少し力をこめるたびに、じわり…じわり…と彼女の肌が潤いを増していくのが判る。



 …本当に、なんて魅力的な肌なんだろう。

 このまま優しく君の頬にキスをしたりしたら


 やっぱりバレンタインの時と同じように

 君は呆けた顔をするのだろうか?



「 最上さん、目を開けてもいいよ 」


「 ふわ…。敦賀さん、すごい気持ち良かったです 」


「 そうだろ?君が気持ちイイって思ったのは肌もそう思ったからだよ。君のやり方よりずっと優しかったのが判った?顔に触れてごらん? 」


「 わ…すごい。しっとりしてます!敦賀さん、本当にすごいです! 」


「 ん。違いが分かるなら良かった。濃いメイクをしたときほど優しくしてあげないとダメだよ? 」


「 はい!ありがとうございました!! 」



 この日の俺の報酬は最上さんの満面の笑顔。



 ……あのね、最上さん?

 今日はコットンで許してあげるけど


 いつかきっと、君の全身に俺の唇を這わせてみせるからね。






 ――――― 派手好き、目立ちたがり、イベント好き。

 そんなうちの社長がハロウィンなんて祭りを見過ごすはずがない。



 LME社内で大々的に行われた仮装パーティで、キューティーハニーな笑顔を浮かべた最上さんの黒猫尻尾付き魔女っ娘スタイルを目撃した俺は、悶絶寸前で何度も照れ笑いを隠しながら彼女からずっと目を離せずにいた。


 つかず離れず…。


 誰かが彼女に近づこうものなら瞬殺で撃退しつつ

 女性同士の会話であれば敢えて黙って見守っていた。



「 きゃー!京子ちゃん、かわいい~!! 」


「 そうですか?魔法使いっぽく見えます? 」


「 魔法使い?どっちかっていうと魔女っ子でしょ。お肌もツヤツヤで可愛いわよ!最近、すっごくお肌の調子がいいんじゃない?何か特別なことでもしているの? 」


「 え?そう見えます?だったら嬉しいです。でも特別な事は何もしていないんですよ 」



 それはきっと、俺の個人指導の賜物だろう。

 彼女の肌が褒められるたび、あの子が俺のいいつけをちゃんと守っているのが判ってどうしようもなく嬉しい。



「 またまたー。でも、そうね。若いから、恋しちゃっただけでお肌ピチピチになるでしょうね! 」


「 ち…違います!そんな危険思想を抱くなんて滅相もありません!実は最近、敦賀さんに個人指導をしていただきまして…。それで、だと思います!! 」


「 あら♡相手は敦賀君なのね。そうよね、かっこいいものね。…うん、それで? 」


「 ち…違いますよ!そんなんじゃないんです!あ、でも個人指導をしていただいたのは本当で…。敦賀さん、何も知らなかった私にすごく丁寧に優しく教えて下さって。それこそ、手取り足取りだったので本当に有難くて… 」



 ポ…と頬を染めて俯き加減に言葉を滑らせた最上さんのそれで、はたから見ても判るほど素っ頓狂な顔をした女性は、口をあんぐりと開いていた。


 たぶん、それに最上さんは気づかなくて…。そのあと普通の顔で受け答えをしていたのが何だか酷くおかしくて、つい笑いが噴き出しそうになったのを必死に堪えた。



「 え?ふ…二人ってそうなの?そんなに京子ちゃんと敦賀君って仲が良かったんだ? 」


「 仲が良いかどうかは判りませんが…。あ、でも敦賀さんには良くしてもらってます 」


「 ちょ…!!ちょっと!良くシてもらってるって、手取り、足取りのことでしょ?いやん、もう!聞いてるこっちが恥ずかしくなっちゃうじゃないの!照れ隠しに恋を危険思想って言っちゃうなんて…京子ちゃんって面白いのね 」


「 いえ、照れ隠しなんかじゃ…。それに、そこは褒められても嬉しくないです… 」


「 あはは。大丈夫。内緒にしておいてあげるわ。それにしてもホルモンの分泌ってやっぱり偉大よね!じゃあ京子ちゃん、また後でね 」


「 はい 」


 一連の流れを見守っていた俺としては

 さすがに声をかけない訳にはいかないな、と


 そっと最上さんに近づいた。



「 最上さん 」


「 あ、敦賀さん。お疲れ様です! 」


 あれ?やっぱり気付いていなかった?

 君を見つけてからずうっと、俺は君の後ろに控えていたんだけど。


「 さっき、何だか楽しそうだったね? 」


「 え?…ええ、まあ 」


「 なんか、俺がどうとか聞こえた気がしたけど? 」


「 あ、そうなんです。実は肌の事を褒めていただいたので、敦賀さんに個人指導をしていただいて…って言ってしまったんですけど、大丈夫だったでしょうか? 」


「 ん?別に俺は構わないけど? 」


 どう聞こえたのか、とか君は判ってないんだろうけど。

 なかなか興味深い切り返しだったよね。


「 でも、もしこの話が拡がったとしたら、もしかしたら敦賀さんにお肌のお手入れ指導をして欲しいって人が殺到しちゃうかもしれませんよ? 」


「 ……うん、そうだね。それは困るな。じゃあ、最上さん、今度聞かれたらこう付け加えてくれる? 」


「 はい? 」


「 俺が君に教えたことは、全て最上さん仕様だって 」


「 えー?良いんですか?そんなこと言って… 」


「 構わないよ。それで俺に何か言ってくる人がいたら、俺の個人指導は特別に最上さんだけに限定してるって、俺もそう言うから 」


「 つ…敦賀さんの特別なんて…なんだか照れくさいですね。でも肌の調子、本当に良いんですよ。嬉しいです。敦賀さんのおかげです! 」


「 いえいえ、どういたしまして 」



 本当に、いつか色々な個人指導を君に出来たら本望なんだけど。

 もちろん、女性ホルモンを活性化させるのにも協力は惜しまないよ?



 付け加えられた言葉に含まれている意味を

 君が見つけられるはずがないってのも判っているから。


 …まあ、徐々に浸透していくのを待つのも一興…。



「 おーい、最上くーん!! 」


「 あ、椹さん。…敦賀さん、すみません 」


「 平気だよ。行っておいで 」


「 はい!失礼します 」


「 あ。その前に、最上さん 」


「 はい? 」


「 似合ってるよ、その黒猫魔女っ娘スタイル。それと、また特別に個人指導してあげるからね? 」


「 …っふふ。はい、ありがとうございます!宜しくお願いします 」



 爽やかな笑顔を浮かべて最上さんが去っていったあと

 彼女の後姿を見守っていた俺の耳に、ため息交じりの社さんの声がまるで背後霊のように俺の真後ろから届いた。



「 ……蓮。外堀から埋めようとするなんて、セコイにもほどがあるぞ。いっそ潔く告白したらどうだ?その方がよっぽど早いぞ? 」


「 …で、瞬殺されて終われって言うんですか?冗談じゃないですよ 」



 あなたの目なんて気にしていたら

 永遠にあの子は手に入らない。


 だから痛くも痒くもないですよ。

 どんな事を言われようと。



「 あーまぁ、なあ。キョーコちゃんのことだから、冗談ですよね…で終わる可能性も捨てきれないけどさー。だけどキョーコちゃん、お前が言ったキョーコちゃんは特別仕様…って言葉にずいぶん嬉しそうに反応してたし、案外、脈あるかもしれないじゃないか 」


「 ……社さん、前にも言いましたけど、良くないですよ。不確かな情報を確かな予測に変えて他人の意識に刷り込もうとするのは 」


「 いや、意外にイケてると思うんだけどな。…しかし、まさかお前がキョーコちゃんの言葉まで利用するとはさすがの俺も思ってなかったぞ。男なら当たって砕けろよ 」


「 いえ、砕けたくないんで。…何とでも言って下さい。俺は使えるものはなんでも使う主義なんです 」








     E N D ※ 続きません ※


この二人が噂されるのはいつの事になるんだろうか!♡(〃∇〃)わくわく


ちなみに発掘したメモにあったのは「俺に色々教えてもらってるって付け加えてもらってもいい?」っていう蓮くんのセリフだったんですけど(笑)

ココから拡げるってどんだけだろう

あ、もちろん、前後の流れもある程度はメモの中にありましたよ!


ちなみに蓮君の指導は一葉が社会に出る時に化粧品売り場のお姉様から頂いた指導です。

時々思い出すんです…。←つまり活かせてない…



⇒個人指導・拍手

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続かないって言ったけどこちらが続きです汗「個人指導・その後」


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