SS 月明かりの約束 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 真夜中の更新は蓮誕以外にありえませーん、な一葉です。お晩です。

 そしてすみません。本人はいま夢の中ですzzz( ̄▽+ ̄*) ←寝てます


 蓮くんのお誕生日は彼に120%の倖せをお約束。

 なぜか必ず夜の二人になってしまうのも不思議ですが、それしか思い浮かばないのですから、もうそれだけでマンネリと言えるかもしれない(笑)

 成立後の二人です。


~敦賀蓮くんお誕生日おめでとうSS~

■ 月明かりの約束 ■





 夜のとばりが下りて

 月明かりに満ちたベッドの中


 訪れた静寂に身を預けて

 温かい彼女をどこにもやらないようにと


 大切に 大切に抱きしめる……



「 んんン…コ…ン…痛い、よ… 」


「 え?ごめん…きつく、抱き締めすぎちゃった? 」



 夜風が気まぐれに窓をノックしていて

 耳にその音が届くたびに背筋がゾクリと震える



 …いつもどこか不安で



 君がいないと

 揺れてしまいそうになる自分が情けないとは思うけれど



 腕の中に君がいてくれさえすれば

 逆になんでもできそうな気がする俺は


 どこまでも単純に、君に恋をした愚者に過ぎない



「 …寒いんですか? 」


「 ごめん。いまは違うんだけど…。君は?寒くない? 」


「 コーンと一緒だもん、温かいですよ 」


「 …ね?どうして敬語? 」


「 え?ごめんなさい…つい。…クセ? 」



 俺の胸に耳をくっつけた君は

 まるで無邪気な妖精のように微笑んで俺を見上げる


 月明かりに照らされた君の笑顔が

 美しく輝いて見えるこれは


 決して

 惚れた欲目なんかじゃないと強く確信できるんだ



「 いいけど…。少し他人行儀でイヤだ… 」


「 ちっとも良くなさそう… 」



 肌に灯る温もりが愛しい

 この胸を震わせるのはいつだって君の体温だから


 彼女の言い分にクスリと小さく笑って

 目を細めた君の瞼に想いを込めた口づけをそっと落とした



「 君は本当に温かいね。ずっとこうしていたい 」


「 そう?じゃあ、ずっと抱っこしててもいいよ? 」


「 いいの?そんなこと言って… 」



 少しだけ白く弾んだ息

 二人の距離を縮める寒さを実感しながら


 二人で一枚の毛布にくるまり

 互いの体温を等しく分け合った夜のベランダ


 そこから逃げ出した俺たちはいま

 笑いながらベッドで寄り添いあう恋人同士



「 いいの。ずっと、私を抱きしめていて? 」



 俺を見つめる瞳に映り込んだムーンライト

 どうか俺たちのささやかな約束を見守っていてくれないか?


 これからもずっと、彼女を抱きしめていられるように



「 それ、自信持って約束出来ちゃうけど…後悔しない? 」


「 しない、しない… 」


「 なんだか嘘くさいな 」


「 もぉ、コーン…!!嘘じゃないのに!! 」


「 はいはい。ごめんね?じゃあ、約束… 」


「 …ん……ン… 」



 気まぐれに交わした約束には

 月光色のリボンを結んで


 甘く溶け合う忍び笑いを重ねて


 互いの体温を等しく分け合い

 二人きりの時間をただ大切に温め続けたい…



「 本当よ?ずっと私を抱っこしてね? 」



 夜のとばりが下りて

 世界が静寂に満ちる夜更け



「 約束…する。ずっとね、君だけをこの腕の中に閉じこめる 」



 共に過ごせる暮夜くらいは


 甘い約束を子守唄代わりに ―――――







    E N D


風邪、ひくなよ二人とも?

何故か蓮誕に限ってイチャコラする二人を書きたくなる。にゃふ♡(〃∇〃)


ベッドの中にいて息が白く弾むのに、二人で毛布1枚にくるまって眠るのは限りなくチャレンジャーだよね…って思って( ´艸`)ベランダに居たことにしました(笑)

なのでいま二人はホカホカのはずー( ̄◇  ̄〃) いいなぁ ←お前も寝てんだろ



⇒月明かりの約束・拍手

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