SS 見えない心の境界線 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 おはようござーますです(=⌒▽⌒=)

 おお!なんか、久しぶりの連続アップかも?な一葉でっす。


 さて今日は~紫陽花シリーズの最終話ですっо(ж>▽<)y ☆

 本当はこれね…。ユーちゃんの拈華微笑がアップされる前から用意してあったブツ(笑)

 思わぬ指令を頂いちゃって、路頭に迷った一葉。でも、無事に帰ってくることが出来ました。 ←笑


 最初から言っとく。

 今日のはラブ、注入済み♡です(笑)

 少しでも萌えていただけたら嬉しいです~♪


 <紫陽花シリーズ>

 紫陽花で会いましょう< 前編  後編 >セ作・リ作

 紫陽花似心< 前編 中編 後編 >リ作

 紫陽花以心伝心< 前編 中編 後編 >セ作

 拈華微笑~よひらの露に宿りしものは~< 前編 後編 >ユ作

 あなたの心に花束を  リ作


~ 蓮キョ愛捧げあい(応酬)シリーズ鍛錬編 ~

■ 見えない心の境界線 ■





 彼女が焼いてくれたホットケーキを堪能したあと


 なんとなく無口になったまま、ソファーの上で互いの体温を感じていた時だった。




「 うん… 」


 一人で納得したように

 突然首を前へと振った彼女に気付いて、俺は小さく笑い声を漏らした。



「 何?なにを一人で納得しているの? 」


 二人でいた無言の時間。

 穏やかに過ぎていた時を遮ったのは、気まぐれな彼女の小さな頷き。


 どんな仕草であっても、君は可愛いよね…。



「 え?あ…納得していたのではなくて…ですね… 」




 ――――― 好き、と愛してる、の境界線はなんだろう?って思って…。




 いきなり飛び出した彼女の言葉に、正直面食らった俺は

 舞い降りた大きな課題に取り組む学生のように腕組をしながら、眉をひそめた彼女の仕草でさえ無性に愛しくて、思わず頬を緩めた。



 温度を持ったまなざしを彼女に向けた時

 けれど俺の動きはハタと止まる。



 小さく震える彼女の瞳。

 そのまま消えてしまうのではと不安になるほど、儚い笑みを浮かべた彼女。


 真摯に答えを求めているのだと

 真剣な輝きを宿した彼女の思いに気が付いた。



「 ……俺は…君が好きだから。一緒に、居たいと思うよ?好き…というのは、求める気持ちの事じゃないのかな? 」


 記憶に蘇るのは寂しさに縁どられた彼女の幼少期。

 愛情を感じることが極端に少なかった君が、時折不安げに瞳を揺らすことは知っていた。



 ごめんね…?

 俺の愛情だけじゃ…君の寂しさをすべて拭ってあげることは出来ないのかな?


 その事が本当に悔しいと思った。



「 ん ――――― …そう、ですか? 」




 …――――― じゃあ、愛してる、は?




 続けられたその質問に少しの間、口を閉ざして



 何もかもを我慢していた君が、その顔を自分にだけ見せてくれる事に心が震える。


 どうしようもなく嬉しくて

 狂おしいほど愛おしい


 君へと向かう確かな愛情。

 それを言葉に変換することは、とても難しいと俺は思うんだけど


 でも、君がそれを望むと言うのなら……




「 愛してる…は、そうだな… 」



 愛の定義は、昔から議論されてきたテーマの一つだ。


 文学作品で。

 歴史上の大舞台で。


 数多く出演したドラマや映画でも、それが織り込まれた作品は多くあった。



 けれど

 その答えはきっと、人の数だけ存在するのだろう…という事だけは断言できる。


 恋は芽生えるもので

 愛は育むものだというけれど。


 俺の中の、君への想いは…



「 君を、いつまでも大切にしたいと思う…心…かな? 」


「 好き…では、大切に出来ないのですか? 」


「 う…んと。…なんていうか…難しいな…。えーっと… 」



 俺を見上げる瞳は大きく見開かれていて


 あくまでも答えを待ち望む彼女の姿勢。


 一体どんな答えを期待しているのかと、冷や冷やしている俺の気持ちは多分、彼女には判らないのだろうと思考の中で頭を抱えた。



「 例えば…君が幸せになるのに、俺がこの世から居なくなる必要があるとするなら… 」



 ――――― 君を愛しているからこそ、俺はそれを享受するよ?



 自分よりも君が大事。

 己よりも彼女が大切。


 君がそれを望むなら、俺に出来ることは何でもしてあげる。


 それがたとえ、自分の望みとはかけ離れていても。



「 …居なくなる…? 」



 途端に表情が強張って、抑揚のない声が俺の言葉をオウム返した。



 誰かにおいていかれるのは嫌だと言った

 過去の彼女の言葉を不意に思い出して胸が痛む。



 やっぱり…言うべきじゃなかった。

 そう後悔した次の瞬間、彼女は力強く言葉を放った。



「 それは…無理だと思いますけど… 」


「 どうして?俺は、君のためなら構わないよ?想像以上に心は抉られるだろうけどね… 」



 自分から吐露したくせに途端に胸が苦しくなって

 思わず視線を逸らした俺の頬に細い両手が添えられた。


 力強く、逃げた視線を彼女へと強制去勢させられる。



「 無理なんです!だって、どうしてそれで私が幸せになれると思うんですか! 」




 ――――― 絶対に、離れてなんてあげませんから!!




 こわばった俺の意識が、彼女の瞳を覗き見た。

 俺を見据える瞳の奥に、たゆみを知らない燃え盛る愛情がそこに見えて…。


 答えを欲した彼女の気持ちは判らなかったけれど、離れる気など無いと言ってくれた事に、心の底から愛しさが込み上げた。


 同時に、言葉で言い尽くせない幸福感に満たされて、歓喜の笑顔がこぼれ落ちる。



「 ……なんでそんな……すごく、嬉しいけど… 」



 緊張を解いて彼女の肩に額を乗せると、小さく漏れた笑い声が優しく耳に届いて

 天井を見上げて、そうか…と口走った彼女は静かに答えを滑らせた。



「 私、わかっちゃいました… 」



 もしかしたら。

 本当は、ただそれを言いたかっただけじゃなかったのかと…


 その夜、ベッドの中で彼女の寝顔を見ながらふと思い返して、そんな事に気が付いた俺。




「 好き、と、愛してる、の境界線は… 」



 一緒に居たいと願う気持ちか


 絶対に離れたくないと願う気持ちか


 そのくらいの違いって事なのではないでしょうか…?




 さりげなく囁かれた言葉の奥。

 高鳴る心臓が読み取ったのは、彼女が俺に宛てた


 深い愛情が詰まったメッセージ…





 ――――― 絶対に、離れたくない…?






 胸に拡がる甘い痛みが、強く彼女を引き寄せた。



「 きゃっ!!敦賀さん?びっくりさせないで下さ… 」


「 ねえ…?もしかして…いま、君…? 」




 俺を愛してるって、そう言った…?





 絶対に離れたくないと願う気持ちが

 愛の証だとするならば。




 好き、と、愛してる、の境界線。






 君が定めた、俺たちの定義。







     E N D


無事完結!イエーイ(*゜▽゜ノノ゛☆

実はね、ユーちゃんが拈華微笑を書くにあたって、一葉から一つだけお願いをしたことがあったのです。

それはね、キョコちゃんが愛の言葉を口にしない事!


言葉でね、伝えるのはとても大切な事だと思っていますよ。もちろん。

でもね、直接的な言葉でなくても想いって伝わるものだって、一葉は思うのです。

自分的萌え要素(笑) これ、とっても大事。


そして紫陽花シリーズ、堂々の完結です!!о(ж>▽<)y ☆

物語の締めくくりを担当させてくれてありがとうなのです!!


セーちゃん!!鬼ユーちゃんが出した過去の課題!!

完結したよ ―――――― ん!!

これでユーちゃんが暗闇の国に落ちることもないでしょう~。ふう(-。-;)


セーちゃん、ユーちゃん。お疲れ様でした~!!

そして楽しみにして下さったお嬢様方も♡いつも有難うございます♪



⇒見えない心の境界線・拍手

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