ACT205の未来妄想 ■18 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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■ご訪問有難うございます。一葉梨紗です。

こちらは10/19発売の雑誌に掲載されました、スキビACT205の未来妄想小説になります。

内容には、妄想とネタばれが大量に含まれております事をご承知の上、自己責任でお読みください。


よろしくお願いします( ̄▽ ̄)=3



こちらは続き物です。前のお話はこちらから

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ACT205未来妄想 ■side 蓮 ■Scene18 『 重なった約束 』






 君を求めて

 君に触れて

 君を抱きしめたまま眠った夜。


 自分は一体どんな気分で目覚めの朝を迎えるんだろう?なんて…


 浮き立つ気持ちで瞼を閉じたその時の自分は、まるで遠足前の子供みたいに高揚感に包まれていたんだと思う。



 ――――――― 君の純潔を貰い受けて…

 疲れ切った君を、守る様に腕の中に閉じ込めて


 君の香りを感じながら誘われた眠りは、今までで一番、幸福な睡眠だった。



 …だから、ね?

 君よりも先に起きて、君が目覚める瞬間を見届けたいと密かに目論んでいた俺の耳に、後悔を滲ませた君の声音が届いた刹那、一気に幸せな夢から引き戻された気がして…



 心臓が、止まるかと思ったよ ――――――― …





「 どう…しよう… 」


 肌に伝わる体温が、ほんの少し身じろいで俺の腕の中から逃げようとするのを思わず抱きしめて引き止めた。


「 …どう…したの? 」


 ビクリと震えた君が大急ぎで声をあげても顔を見ることは出来なくて、なのに君を抱きしめた腕を緩めることもしなかった俺。


「 わわ…!!すみません!起こしちゃいました? 」


 顎の下で揺れる髪がさわりと肌をくすぐって、驚いて瞬いた彼女のまつげが俺の心臓を小さくノックする。


「 …っていうか、今、自然に起きたんだけど… 」


 君の声で…。


 言わないけど、もう無理だよ?

 いまさら後悔なんかしても、君はもう、俺のものだから。


「 どうか…した? 」


 抱き寄せた彼女の耳元で小さく囁くと、ほんの少しの躊躇を見せてから彼女の口からこぼされた内容に、そう言えば置き去りにしていた疑問があったんだと思い出した。




「 …は? 」


「 そりゃあもう、自信満々に、私、アイツにそう言っちゃったんです… 」


「 …なんで…そんな事を? 」


 そもそも不破の言動も、俺の心をかき乱した理由の一つで。

 二人の間にどんな会話があったのかを、昨夜、知りたいと思っていたのに、彼女を手に入れられた喜びでそれが掻き消えていた事に気付いて小さく苦笑いを浮かべた。


 抱きしめた手を緩めて彼女の顔を覗き見るには充分な理由で、腕の中にいた彼女の頬が真っ赤に染まっていたことに気付いたのはこの時。


「 だって…だって敦賀さんの事を好きになったら… 」


 アイツの時よりバカになれる自信があったから…という彼女のコメントがなんとなく意味不明で。

 バカになれる?なんてオウム返しをしながら、昨夜の俺とどこが違うのかを真剣に思い悩んだ。


「 嫌われていた…時間すら、誇らしく思っちゃったんです。そんな時間すら、宝物のように大切に思ってしまったから。もう相当…重症だなって自覚が…あって… 」


 重症って…俺のセリフだと思うんだけど。


 君からの思わぬ告白に、知らず俺の口元が緩んだなんて、俺を見ていなかった君は気付かなかっただろうな。



「 ―――――― そう、なんだ… 」



 心の緊張が緩んで、見えていなかった現実の後ろ盾が垣間見えた気がした。


 つまり、牽制…だったってこと…か?

 あの時アイツが、俺を待ち伏せて伝えた言葉は。



『 アンタだけは 無いらしいぜ?

 間違っても アンタにホレる様な

 バカな真似だけは しないってさ 』



「 …で?どうしよう…って云うのは? 」


 俺の質問に言い淀んだ彼女は、それでも意を決したようにコクンと頷いて言葉を継ぐ。

 その内容に思わず不機嫌に口を結んだ俺は、ちっとも悪くないと思う。


「 もし、敦賀さんにそんな気持ちを持ったら、アイツの実家で一生仲居勤めをすると…約束…しちゃったのを思い出して… 」



 ――――――― ほら、ね…?

 やっぱり男に騙されてた…。

 しかも相手はまた不破。


 これだから君から目が離せないんだよね。



 黙って溜息を一つ落とすと、上目づかいで言葉を滑らす彼女の顔を見ながら、ふいに妙案が浮かんで目を細めた。


「 すみません…。怒って…ます? 」


「 …―――――――― まあ、ね? 」


「 ご!!ごめんなさい!!すみません!!」


「 最上さん…それ、確認しておきたいんだけど、最悪、俺じゃなきゃ良かったってこと? 」


「 え?ソレ…って? 」


「 君が、誰かに恋愛感情を持つって事実は、敦賀蓮じゃなければ不破は認めたのかな?ってこと 」


「 ―――――― え?えっと…?たぶん…? 」


 まあ、どうあっても、今この状態を覆すつもりなんて絶対にないけど。

 それでも思わず笑みが漏れたのは、それほど心配はいらないみたいだと、安堵の想いが混ざったからかも知れない。


「 うん、判った。じゃあ、ね、しばらく俺たちの事は、二人だけの秘密にしておこう? 」


「 えええっ!? 」


 どこまで隠し通せるかなんて判らないけど。


 少なくとも俺は君の良き先輩としての敦賀蓮を演じて、

 君は君で俺を尊敬する京子を演じていると思えば、それほど苦にはならないかな?とも思った。


 そう、人前では…ね?



「 大丈夫。その問題、いつかキレイに解決してあげるよ。もちろん、俺は君を手放す気はないけどね? 」


「 …解決って…しばらくって? 」


「 そうだな……君が、一流の役者に…なった時? 」


「 え? 」



 ―――――― そう君と、約束をしたから…ね。




『 いつか きみが そうなったとき

  おめでとうを いいに

 キョーコちゃんに あいにいく  』




「 …方法は…まだ内緒だよ 」


「 ええ~~~? 」


 不満そうに眉をしかめた彼女の顔が可愛くて、思わず吹き出して頭をなでると、赤く染まった頬が静かに笑みを浮かべた。


「 大丈夫だから、俺を信じていて?…いい? 」


「 …はい。判りました 」


 俺の言葉に頷いて、可憐な笑顔を見せた彼女と約束をするようにキスを交わして、二人で顔を見合わせながらクスリと笑った。


「 ところで、なんで顔赤いの?熱でもある…?身体、大丈夫…? 」


「 …あ…赤いです、か?だって…恥ずかしく…て… 」



 そう言って、俯いた彼女の髪からふわりと浮かんだ最上さんの香りが、俺の胸を熱くさせた。



( 本当に、かわいいよね…君は… )



 肌を伝う、優しい体温。

 鼓膜をくすぐる君の声。

 俺を見上げる瞳の中に、いつか本当の自分が映る様に。


 しなければならない事は、まだまだたくさんある。


 何より俺は、君にふさわしい男に、なりたいから ――――― 。



「 …俺には、君だけだ ―――――― … 」




 そう呟いて、彼女をきつく抱きしめた。

 夢の続きを…見るように……



「 私も…敦賀さんだけで、いいです ―――――― … 」



 優しい約束を、重ね合わせて……







 ―――――――― ねぇ?

 本当に、信じていて?



 いつかきっと

 俺の口から、すべての真実を君に告げるから。



 遠い、遠い夏の日に

 君と出逢って


 君に祈りを捧げたあの時からの事を

 いつか君に、必ず話すから。



 だからそれまで、俺を信じていてほしい。



 俺の隣で

 太陽よりも眩しく、花よりも綺麗な笑顔をほころばせながら




 俺はただ、君を守りたいだけなんだって事を…



 ――――――― 君を本当に愛しく想う、この心とともに…










 ⇒ACT205未来妄想Scene19


 はい!無事ほとんどの問題を一葉的に解決させてみました(≧▽≦)♪

 ヒャッホークラッカーパフパフ!!


 ショータローとキョーコのあのシーンで、キョーコが奴の挑発に乗せられて口約束をしたのを見た時、そんな約束をしたって蓮が久遠になっちゃえばショータローには判んないんじゃね?って思ったのは私だけではないはず!!


 逃げ道…って言っていいのかな?とにかくこの約束については、どうするんだろう?的な心配事が一切浮かばなかった私は、妄想話にこの気持ちを織り込みたい!!って意気込んでいましたので、本当に書けて嬉しいですっо(ж>▽<)y ☆


 そして、Scene7で書いたキョコの回想シーンで、一葉的未来妄想、コーンとの砂浜での未来約束は、妄想エンディングに結びつけようとやんわりと思っていました。

 …っていうか、半分は偶然なんですけどね。最初から思っていた訳ではないので。


 とにかく!ここまでお付き合いいただきまして有難うございました!


 ACT205未来妄想は、蓮のプロローグから始まりましたので、エピローグできちんと締めて終了となります。

 本当に短いエピローグですので、この他に、結局お話の中に盛り込むことが出来なかったネタを使ったおまけを付ける予定です…が、付けられなかったらごめんなさい(笑)しかもそれ、しょーもないやつなんです。


 いやもぉ…本当に長い妄想話で済みませんでした汗

 11月~4月まで、半年もかかってしまったことが、未だに一番信じられません…あせる

 ACT206本誌発売前に完結させる気でいた己の身の程知らずさ加減に、開いた口がふさがりませんよ、ほんと。


 その代わり、書きたいことをすべてACT205未来妄想に詰め込んだと言っても決して過言ではありません。

 なので、当分、こんな長い続き妄想はやらないです。

 ( ̄▽+ ̄*)てへハート


 次の連載に関しては後日、お知らせ致しますね!!

 いくつも抱えるのは私の性分ではないので、一つ一つ、階段を昇っていこうと思います。

 また、お付き合いいただけましたら幸いです。


 SCENE19は、本誌発売の19日より前に絶対アップします。約束します!

 それでは、次回、最終話エピローグでお会いしましょう♪



   有限実践組 一葉梨紗 拝


⇒ACT205未来妄想S18・拍手

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