去年のある時期、何故か今まで手に取ることがなかった「海外の未知なる場に飛び込んでいく」系の本にはまった時期があり、これはその時期に購入したうちの1冊。
とりあげている対象は「未知なるものシリーズ」のようだが、簡単に言えば東南アジアの旅行記。それも観光的な要素を一切排除した、不確かな歴史をひも解く系の旅。なので一般的な冒険譚がもつ物語としての魅力や妖艶さのアドバンテージは少ない。
しかし文章がうまい。ただ、どのように上手いのかは説明がしづらい。
「Getting lost will help you find yourself」という言葉があるけれど、その言葉を体現するとこうなるのだろうか?という感覚に近い。そこでFindしたものがきちんとシェアされているわけではないので、物足りなさも感じる人も多いだろうけど。
なんだか素直にお薦めするレビューではなくなってしまったけど、1つお気に入りのパートを紹介しておく。これはビジネスシーンに置き換えても同じことが言えると思う。なんでもかんでもビジネスに置き換えるのは、読書スタンスとしては品がないかもしれないが。
私がクガルに、中国の成句「中国人は死を恐れないが貧を恐れる」というのを教えると、彼は急に思慮深い顔に戻ってこう言った。
「とすると中国人は永遠に成功しないな。貧を恐れるっていうことは金になれば何でもやるということだろう。そこにはモラルは生まれない。そして、モラルを持たない人間は集団として決して成功しない。」
西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)/高野 秀行

¥940
Amazon.co.jp
とりあげている対象は「未知なるものシリーズ」のようだが、簡単に言えば東南アジアの旅行記。それも観光的な要素を一切排除した、不確かな歴史をひも解く系の旅。なので一般的な冒険譚がもつ物語としての魅力や妖艶さのアドバンテージは少ない。
しかし文章がうまい。ただ、どのように上手いのかは説明がしづらい。
「Getting lost will help you find yourself」という言葉があるけれど、その言葉を体現するとこうなるのだろうか?という感覚に近い。そこでFindしたものがきちんとシェアされているわけではないので、物足りなさも感じる人も多いだろうけど。
なんだか素直にお薦めするレビューではなくなってしまったけど、1つお気に入りのパートを紹介しておく。これはビジネスシーンに置き換えても同じことが言えると思う。なんでもかんでもビジネスに置き換えるのは、読書スタンスとしては品がないかもしれないが。
私がクガルに、中国の成句「中国人は死を恐れないが貧を恐れる」というのを教えると、彼は急に思慮深い顔に戻ってこう言った。
「とすると中国人は永遠に成功しないな。貧を恐れるっていうことは金になれば何でもやるということだろう。そこにはモラルは生まれない。そして、モラルを持たない人間は集団として決して成功しない。」
西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)/高野 秀行

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