(旧) 長月五日

 

 
 
幕末の喧噪ももう影もなくて
寺田屋にはただ秋の風吹く
 
雲端
 
 
宇治川派流を蓬莱橋で渡ればすぐに
 
 
寺田屋はある。
かつて、京と大坂とを繋いだ船便を待つ船宿。
 
文久2(1862)年、薩摩藩の尊攘派と親幕派の切り合い
「寺田屋事件」や、その4年後の慶応2年に坂本龍馬が
襲撃された「寺田屋遭難」の舞台である。