第 1573 首 喝采 ~参宮記 2019 春 伊勢奥津駅~ (旧) 神無月二十一日 喝采を心で叫ぶ伊勢奥津の 駅に汽車見るじっと汽車見る 雲端 伊勢本街道(国道368号線)を通って、、、 三重県はJR名松線、伊勢奥津(いせおきつ)駅にやって来た。 ホームには、松阪行のキハ11が出発を待っている。 名松線は松阪と名張を結ぶ計画で敷かれた鉄路ゆえ、 この名称を持つ。けれど、全通することなく現在に至る。 駅の待合室には、、、 「祝 全線復旧」と書かれたステッカーが誇らしげに貼ってあった。 今日の短歌「喝采」の意味は、この全線復旧にある。 平成21(2009)年の台風18号で甚大な被害を受け、元々が 年間4000万の売上に対して、経費8億円という赤字線。 必然、廃止という話が進行していた。それを、地域の方々の 必死の願いによって、復旧にこぎつけたのだった。 駅構内には、、、 鉄道ファン眉唾の遺構。 蒸気機関車の給水塔も残っている。。。