唯一"琵琶湖"を源に流出する瀬田川には、愛石趣味家なら必ず所蔵されていると言っても過言ではない瀬田川石が産出します。
今回は、多種類蔵する中から2種類をご紹介します。
◆瀬田川蓬石
石肌が蓬色を呈しているため、マニアの間で"蓬石"と称されています。瀬田川で産出する石種の中で最も硬質緻密な石種とも言われています。
※蓬石は不思議なことに瀬田川流域でも「鹿跳橋」から下流の川原でしかお眼に掛かりません。、、ということは、鹿跳橋のすぐ下流左岸に流入する信楽川の上流が原石の産出地域と想像されます。
◆瀬田川虎石
黒色のホルンヘルスと黄色のチャートが互層を成して、あたかも虎の毛皮紋様に似ていることから"虎石"と称されています。
今回の虎石は、黒と黄色の層が不鮮明ですが、石上面の小さなコブ状の周りに僅かに黒色のホルンヘルスが現れています。
勿論、両石共に自然無垢石(うぶ石)で、石の底面をはじめ一切加工はしていません。揚石後に数回高圧洗浄し、後は偶に化繊布で石面を乾拭きすることで、経年と共に石そのものに落ちつきと気品が備わります。
ありがとうございました。
次回もご笑覧賜れば幸いです。🙇♂️



