古谷石(furuya-ishi)
産地▶︎和歌山県田辺市周辺。
古谷石の歴史▶︎中国から渡来した文人文化の一部として日本に伝わり、以降約500年間愛されてきました。
銘『雲出洞中明』
読み▶︎くもいでて どうちゅう あきらかなり。
訳▶︎煩悩や迷いが晴れ渡って真理が見えるような、清らかで悟りの境地を現す禅語。
古谷石の採集方法▶︎土の中から掘り出し、表土を丹念に落とすことで緻密硬質で独特の造形美を持つ石芯が現れます。
「御留め石」▶︎江戸時代後半には紀伊田辺藩が一般の採取を禁じ、藩の財産としました。
価値▶︎山の姿や風景に見立てられる独特の造形美を持つことから、愛好家から珍重されています。
現状▶︎貴重な石であり、現在は採掘が禁止されています。
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