みなさまこんにちは(*^-^*)
エルメスといえば、ブランドの中でもハイクラス中のハイクラス、
トップオブブランドといっても過言ではない超有名ブランドです
エルメスから発売される商品は
バッグやお財布をはじめ
時計、ジュエリー、靴、香水から
ぬいぐるみや文房具、チェスやトランプのようなゲームまで
たくさんのバラエティにとんだラインナップになっています
ですが、そんなエルメスの商品のなかで
ひときわ異色を放つ『プティ・アッシュ』というシリーズがあるのはご存じでしょうか
本日はエルメスのプティ・アッシュについて
詳しくお話していきます
プティ・アッシュって?
プティ・アッシュとは、
エルメスの商品になれなかった素材を
再利用して作られた商品
のことをいいます
具体的に言うと
バッグやお財布、スカーフなどを作ったあとの余り生地や
製造途中に汚れがついてしまい商品化できなかった部分の生地
などが原料となっています
プティ・アッシュは正確に書くと『Petit H』
フランス語で「小さい」を意味する『Petit』に
エルメスの頭文字『H』を足した商品名です
プティ・アッシュのなかには1mほどの大きなものもありますが
製品の特性上、ストラップなどの小さなお品物が多いです
ついでに再利用品ということでお値段も「プチ」笑
ありがたーい!!
『小さなエルメス』の名前にぴったりな、かわいいアイテムたちですよ
どんなものがあるの?
プティ・アッシュのなかでも特に有名なものは
このブログのカバー画像にもなっている
レザーチャームです
通常商品のレザーチャームは
トップ以外の部分は金具になっていることが多いのですが
プティ・アッシュの場合は汚れたカレなどを再利用したシルク生地
こんなところでもエルメスのこだわりが光ります
他にもカレのシルク生地がチョーカーになったりバッグになったり
余った革の切れ端を編み込んだネックレスやスタンドなど
『プティ・アッシュ』とひと口でいっても中身はさまざま
さきほどお話したように、幼稚園生くらいの大きさの
端切れでできた馬のぬいぐるみなども発表されています
余り物を使ってこしらえた…と聞くとなんだかマイナスなイメージを抱いてしまいますが
端切れだろうがかけらだろうが、その素材は間違いなくエルメスの一級品
『通常の販売ラインには乗らない、なのにしっかりエルメスの手仕事を堪能できる』
というだけあって、エルメスファンなら知る人ぞ知るレアな人気シリーズです
プティ・アッシュのはじまり
さて、ではこのプティ・アッシュシリーズ
どういった経緯で作られるようになったのでしょうか
プティ・アッシュの生みの親はパスカル・ミュサール
彼女はもともとエルメス家の出身で、
エルメスに入社をしたのは1978年のこと
幼いころからエルメスのクラフトマンシップを
身近に感じて育ってきた彼女の口癖は
「まだ役に立つから捨てちゃダメ」。
まさにその言葉通り、パスカルは2010年
プティ・アッシュのアーティスティック・ディレクターに就任します
プティ・アッシュを作り出すための工房はパリの郊外に構えられ
「再創造の研究室(ラボ)」と呼ばれました
そこでは不要とされた素材の端切れたちに新しい価値を与え
職人たちが独自の感性で作品を作りだします
一見無価値な材料でも、素材と作り手は一級品
さらにエルメスの通常ラインにはないような独創的な作品も多くあり
マニアにはたまらないシリーズとして、一躍有名になりました
どこで買えるの?
こうなってくると「私もプティ・アッシュがほしい」となったかたも多いのではないでしょうか
ところがどっこい、プティ・アッシュは他のエルメス製品と違い
ショップに行けばいつでも手に入るようなものではございません
これまでにパリ・東京・ニューヨークでプティ・アッシュの展示会が開催されましたが
いずれの会場でも販売商品は即完売、
もし今後また展示会が日本にやってくるとしても争奪戦は必至でしょう…
展示会以外でプティ・アッシュを手に入れようとするなら
フランスに渡航して現地の販売店舗を訪ねる
(プティ・アッシュを店頭販売しているのは世界で1店舗だけ!)
エルメスのオンラインショップを張り込んで
ごくまれに販売されるプティ・アッシュを購入する
の2択になります
うーん、さすがレアもの…
新品にこだわらないなら中古品を狙う手もありますが
こちらも売買の回転が速いので
気に入るものを購入できるまでには根気が必要かもしれません
それでも購入したい方の声が止まないのは
エルメスの人気と、その技術力の評価がとても高いから
捨てられるはずだったものたちが
一流の職人さんたちの手によって
遊び心たっぷりのアイテムに生まれ変わる…
考えれば考えるほど、魅力たっぷりのすてきなシリーズですよね
最後に
本日はエルメスのプティ・アッシュについてお話ししました
いかがでしたでしょうか
エルメスほどのハイブランドが、
いわばB品を流通に乗せていることは不思議に思われますが
その中身は間違いなく
「素材をリスペクトする」「クリエイティブなアイディアを探求する」
というクラフトマンシップにのっとったものになっています
ぜひ機会があれば、プティ・アッシュをお手に取ってみてくださいね
それではまた