お花まつりでの演奏-1 | イチロウ音楽記

お花まつりでの演奏-1

アコーディオン・プレイヤー 渡辺イチロウのBLOG-庭でのミニライヴ

しばらく神戸・東極楽寺でのお花まつりでのことを書こうと思います。


東極楽寺の境内では、天気も持ちこたえ、暑くもなく、気持ちよく、庭の大きな樹の下で、大森ヒデノリ さんと演奏させてもらいました。屋外でP.A.なしの生音。周りを高い建物に囲まれた、偶然の劇場のような空間で、音の響きぐあいがナチュラルで、いい感じだったように思います。大森さんのフィドルとマンドーラは本当に素敵で、細かい音触りまでよく聴こえ、そこにアコーディオンのリード音で入っていくのは、幸せな体験でした。
庭で弾いた曲を記しておきます。


1. ボウの森への坂道 … もとは古楽器ハーディガーディで演奏される、フランスの古い曲。主題と5つの部分からなる構成で、変拍子も出てきます。元気な曲です。大森さんはフィドル。
2. airdance ~ Johsefin's Waltz … 2曲をつづけて演奏。最初のairdanceは僕の自作曲で、ゆったりした6/8のジグ。アルペジオのようだけどそれがメロディで、少しずつ変化する、短い曲。次のジョセフィンズ・ワルツへ、大森さんのマンドーラが導入しました。これはスウェーデンのグループ、ヴェーセンのローゲルの作曲で、姪のジョセフィンの洗礼のために書かれたワルツ。そんな、暮らしから生まれた、いわば個人的なこの曲。あんまり素敵で、いろんなミュージシャンがカバーしています。
3. 朧月夜~若菜摘む頃 … 急に思いついて、この春の唱歌を演奏することにしました。一般の、とくに年配の方々に馴染んでいただけるかと思って。実は先のジョセフィンズ...にも、唱歌の元となった曲につうじるものがある、と感じています。つづけて、若菜摘む頃、は僕のつくった曲です。大切な人へ思いを寄せる、春の曲。
4. 夏のワルツ … スウェーデンのfrifotのアレ・メッレルさんが作った美しいワルツ。奇跡のようなメロディ・ラインを持ちます。
ここまで大森さんはマンドーラ。次の最後の曲で、フィドルはメロディを。アコーディオンは伴奏。
5. Flickorna Svensson(スヴェンソン家のお嬢さん)~Hem Till Dalen(谷へ帰る)… やはりスウェーデンの、ペッレ・スヴェンソンさん作曲の2曲を、続けて演奏しました。じつは庭でのミニライヴの終わりの時間が迫ってきたので、カタカナ題名を言ったきりであわただしく演奏に突入してしまいました。題名は上記のような意味。大森ヒデノリさんのアルバム「白夜弦想」 ではフィーデル、ギター、ヴィオラ・ダ・ガンバそしてニッケルハルパによる素晴らしい演奏が聴けます。


以上5セット8曲。
僕たちの庭での演奏は終わり、お釈迦さまの誕生日を祝うお花まつり(灌仏会)の行事が始まりました。
本編、本堂での演奏については、次回。