何度も言うけどこれが100回目 〜アルコール依存性の父〜 -10ページ目

何度も言うけどこれが100回目 〜アルコール依存性の父〜

だめ親父と私たちの終わらない闘いの記録

母、娘、息子それぞれの視点で日々を綴ります。

アルコール依存性
アルコール性認知症
家庭崩壊
自己愛
だめ親父
毒親
毒父






娘と息子に用事を頼んだので、一人で夫のところへ行った。





主治医の先生に
「今日は、げんきですよ。」と声をかけられた。




夫の部屋に行くと、眠っているようだった。





洗った洗濯物を棚に片付けていると、夫が目を開けた。





「今日は、いいお天気ね。暖かいね。」
と、声をかけた。






聞いているようだが、あまり反応はない。






廊下でお掃除をするモップが、時おり部屋のドアに当たり、音が響く。





「うるさい。」
と、夫が言ったのか顔をしかめただけだったのか、嫌な顔をした。





鼻からチューブをいれているので、不快なのだろう。





両手に、ミトンをはめている。






鼻のチューブを抜かない為だろう。





私の顔の前に、ミトンを差し出し嫌だという顔をする。






外して欲しいのだろう。





いつも息子が言っているように
「点滴をしてるからね。外れないようにだよ。」
と、言った。






夫は、仕方ないという顔をした。





五度ほど、それを繰り返した。






なんだか今日の夫は、不機嫌だ。





先生が精神安定剤をやめましたと言われたことも関係しているのだろうか。






窓の外を見ながら、
「今年は、紅葉が少ないね。山の色が変わらないね。」




などと、話しかけた。







夫は、外の駐車場から聞こえてくる男性の声に






「だいたい、細かいことにうるさい。」




と、怒ったように言った。






話しかけても、眠いのかに眉間にシワを寄せて目をつぶる。






眠かったのかもしれない。






チューブが不快だったのかもしれない。






でも、二人で暮らしていた頃を思い出してしまった。





何かとうるさがられていた。







一時間、病室にいることが出来ず45分くらいだろうか、洗濯物をもって夫の部屋を出た。






具合が悪いときは別にして、こんな夫は
入院してはじめてだ。





本来の夫と私のようだった。






これをどう思ったらよいのか?






しっかりしてきているのか?






どちらだろう。






このところ、明るい夫だっただけに複雑な思いだ。






明日の夫は、どんな夫なのだろう。