今回は3日間、山梨に出張中です。今日、撮影が終わりました。明日帰ります。本当は私の作品貸出だったのですが、「父の作品も是非。私のはレンタル代いただきますが、父のは無料で良いですから」と言って見てもらい、大きな作品だけでも6体+小作品3体、撮影に使ってもらいました。トラック2台の中身は父の彫刻だけで、もういっぱい。
いくら当時その中では知名度があった彫刻家と言ったところで、死んでしまえばただの人。忘れ去られていくだけです。父は彫刻しか仕事をしようとしない変人でしたが、生前自分の個展(彫刻の)をしたことがありませんでした。なので亡くなった後、個展をしてあげたのですが、それがせいぜい。私には父の美術館など作るお金も無ければ、力もありません。父の彫刻の管理が出来るのも私の代までだと思っています。
それでも彫刻しかしようとしなかった(不器用で出来なかった?家族は振り回されます)父の生きた証は残してあげたくて、また父の知人たちが亡くなる前にもう一度会わせてあげたくて、今回の仕事を引き受けました。
たぶん、これが私が出来る最後の親孝行かな。
(映画の内容はまだ公開されていないので言えません)