高校卒業の日、

私は「別れの時」が苦手だなといつと思います。

苦手というのは、「寂しい」とか「悲しい」といった感情になるのが嫌な訳ではなく、「上手く別れができない」という意味です。

例えば海外の子と仲良くなりその子が自国に帰る時、彼らはハグをしたり涙したり感情を全面に出して別れを惜しみます。

それに対して私は、別れの瞬間に気持ちがものすごく高まったり、涙が溢れたりすることはほとんどありません。

感情を表に出さない人かと言えば、そうではなく普段は比較的感情に揺さぶられることは多いと思います。

しかしそれが「別れの時」になると自分が変わってしまいます。

その時の頭の片隅には「またどこかで会えるんじゃないか」という希望が常にあるからかもしれません。

また会えるから、これは別れではない。
そんな思いが心にあるまま別れの瞬間を迎えているとも考えられます。

だから、相手になんて声をかけていいのか、なんて言って別れたらいいのか、いつもあたふたしてしまいます。

「理想の別れ」がある訳でも、正解がある訳でもありませんが、なんとももどかしい気持ちが自分の「別れの時」をいつも邪魔してきます。

「別れ」に関するありがたい言葉はたくさんありますが、どれもその時を節目として気持ちを切り替えるものが多いと思います。

「別れは新たなスタート」
「別れは、よりよい出会いのためにある」

いまの私はまだ、別れきれていない気持ちが残ります。

どんな別れが自分にとって心地良いのか、あるいはこのもどかしい感じが私にとっての別れなのか。

そんな事を考えて迎える、高校生として最後の夜です。