クローゼットの中には2つの種類の服があれば事足りる。

 

1つは、自分の気持ちを上げてくれる服。

1つは、自分を解放してくれる服。

 

このところ、後者の服ばかりが増えている。

いいのだろうか、わたし。

挑戦から遠ざかっている証拠だ(笑)

 

先日も島根県の石見銀山で生み出されている「郡言堂」のワンピースを購入。

なんともほっこりする着心地の良さなのである。

 

「郡言堂」HP

https://www.gungendo.co.jp/pages/details/003103.php

 

こちらのメインコピーがまた素晴らしい。

「根のある暮らしをお届けする」

 

年齢を重ねるごとに、作り手のストーリーのあるものに惹かれる。

その傾向は強まるばかり。

 

作り手の顔が見えるものは、それが「服」にかぎらず、

どんなものでもあたたかい。

 

食べものもそうだ。

あの人が作ってくれたものだ、と思うと、

よりやさしく体をあっためてくれる。

よりこころをやさしく包んでくれる。

 

郡言堂のワンピースを着ていてひとつわかったことがある。

丁寧に織られた生地には力があり、ワンピースの上に安物のコートを

羽織るとどうもしっくりこない。

 

ある方から譲り受けた古いシャネルのコートを羽織ってみたら

なんともバランスよくおさまった。

そのペアーで歩くと「素敵ね」と褒められることが多い。

パワーバランスが取れているということだろう。

 

石見銀山で生まれた手仕事&パリの老舗。

日本人としてなんとも誇らしい気分。

そんなストーリーをこっそり一人で楽しんでもいる。