東京都知事選に出馬を表明した渡邊美樹氏。

渡邊氏が出馬会見時に着用していたのは、

ダークネイビーのスーツに深いオレンジのネクタイとチーフでした。


一番重要なのは、もちろん政策そものですが、

その装いと、背筋の伸びたやや前傾の姿勢、あの強い眼力から、

「パッション」「エネルギー」「華」「上品さ」というメッセージが伝わってきたのは

紛れもない事実でしょう。



渡邊氏の自己演出の上手さについては、今更述べるまでもないことですが、

この混迷しきった政局の中

画面に映る渡邊氏の颯爽とした姿に、

「彼なら、何かを変えてくれるかもしれない」という期待を

持たれた方も多かったのではないでしょうか。


”オレンジ”というカラーには、「チャレンジ」「社交性」「リーダーシップ」という

イメージを人に与える力があります。


そして、渡邊氏のあの彫の深いお顔とスリムな体型には

オレンジが実によく似合います。


同じ系列で「赤」も情熱的なメッセージをアピールする力があるのですが、

(欧米の指導者はこの「赤」の使い方が実に巧みです)

オータムタイプの渡邊氏にはビビッドな赤は似合いません。

それをご本人、もしくは周りにいらっしゃる方が知っておられることが重要なのです。


しかも、深みと光沢のあるオレンジにすることで、重厚感と上品さをプラス。

目指す立ち位置と、居酒屋という事業からグローバル総合企業へと発展してこられたご経歴から、

「上品さ」というのは渡邊氏にとって常に意識してこられたものだったと思います。


(念のため・・・誰でもオレンジを身に着けるとよいかというと、

そこが違うのがまた面白いところです)

 

それに比べて・・・残念なのが前原外務大臣。

NZでの地震発生後の記者会見で、ストライプ柄のスーツに、ピンクのストライプのシャツに

赤のいレジメンタルネクタイ。

ストライプ3つ重ねは装いとして最大のNGというのは、まぁ脇に置いておくとしても

この非常事態、人命に関わるときに、「赤」のネクタイはあまりにマズイでしょう。

お人柄はとても惹かれるものがあるのですが・・・。


ネクタイをダークな色の無地に変えるだけでも、

御家族への印象も、彼の責任能力の一端も全く違うように映ったはずなのです。

誰か側近の方、ネクタイ1本変えるくらいのアドバイスはできなかったのでしょうか。



たかが「色」です。

たかが「外見」。


でも、人は知らず知らずのうちに、目に映るものから、何かを勝手に感じ取っているのものです。

日本の政治家はもっと、もっと、そのあたりも意識すべきです。



ただ私自身、正直いうと、こんなに迷走する政権の中、

こういう話題は確かにどうか、と思いつつ

このブログを書いています。


昨日も民主党の神奈川大会で、岡田代表に党内からひどく下品なヤジが飛んでいましたよね。

身内でそんなことをしている組織に、だれが我々の未来を、いや現在を託せるでしょうか。


おっと、こちらの話になるともっと止まらなくなりそうです・・・。

なので、今回はここまでで(笑)