最近ギリシャ哲学のストア派について読んでいる。
ストアとはストイックの語源であり、日本語しか知らない私はどちらかと言うと辛抱とか我慢のイメージを持っていました。
実際にはストイックの内容は辛抱とか我慢より、普通にとか欲張らないと言う感じの日本語の方がぴったりと合致する気がします。
私も一応僧侶なので、欲張らないという表現は好きだと思います。
ただし、私が欲張らない生き方を出来ているか否かは別問題です。
そのストア派の考え方の一つに分けるというものがあります。
それは私がどうにか出来る問題なのかどうかの分別を考えるとも言えます。
私が何方かに恋をする事と、その恋をした相手が私を好きになる事が別の問題になる事である様にです。
私が好きだから相手も好きだとは限りません。
そんな感じの事が書かれていてとても面白いです。
行き着くところ、自らの考え方以外自分ではどうにも出来ない結論にたどり着きます。
確かに私には両手両足がありますが、字が下手くそです。
おまけに走るのも遅いです。
この事は、自らの思い通りに出来ないモノが、私自身でもあるのです。
この事に気がつけるか否かはとても大切です。
私達は、自分の一番の所有物である自身の身体すら思い通りに出来ないのです。
思い通りにならない身体を使い思い通りの人生を欲しがっているのです。
そんな私だから、欲張らない生き方を選びませんかという考え方です。
結構面白いです。
お勧めします。