それからの私は彼とタメをはれるくらい面白いモテキャラになっていった。
もう会話にノレないという事もなくなっていた。

そのうち彼が失恋の為にあまりチャットに来なくなった事で彼女との仲は急速に深まっていったのだ。
と言っても私は彼女への気持ちを口には出していなかったし、彼女もそのような素振りは一切見せなかった。
彼女も毎日ネットに姿を現すわけではなかったので彼女のいない日は他の人達との会話を楽しんだ。
でも彼女が現れたら何よりも最優先したものだ。

なかなか了承してくれなかったがなんとか写真交換もした。写真ではモデルかと思われるくらいの可愛いコだった。彼女の写真は私と限られた数名の男しか見ていない。
私はさらに『彼女に会ってみたい』という感情でいっぱいになっていった。
その頃既にオフ会も経験していたし、ネットの人との電話もしていたので思い切ってオフ会の提案もしてみた。しかし、いつものらりくらりとかわされたものだ。
勿論住んでる地域が遠いので簡単に実現するとは思えなかったのだが。

彼女はネットとリアルをはっきり区別する人だったのだ。
オフ会なんて勿論ダメ。電話さえもダメだった。
仲間内では冗談でネカマ説やおばさん説まで出た事もあった。それが私は悔しかった。否定したかったがその根拠がない。
だけど私は信じていたのだ。それを皆に証明したい。それもあったから会いたいと切実に思うようになっていった。


それが彼女を苦しめることになるとは。。。。(つづく)